お酒(日本酒)のページ

日本酒のミニ知識


(1)日本酒は普通酒(全出荷量の8割を占める)と特定名称酒に大別される。


(2)日本酒度

日本酒の比重を表す用語。日本酒の甘辛の度合いを表す。水の比重を0とし、これより比重が大きいもの(水より重たいもの)にマイナス(−)符号をつけ、比重が軽いものにプラス(+)符号をつける。糖分の多いものほど比重が大きくなる。つまり、日本酒度のマイナスの数値が大きい(水より重い)ものほど甘口。プラスの数値が大きい(水より軽い)ものほど辛口となる。日本酒の糖分は2〜4%で、このわずかの差を甘辛の差として感じている。

(3)酸度

酸度1.4程度・・・淡麗型(すっきり、さっぱり、軽い)

酸度2.0程度・・・濃醇型(コクがある、濃い、幅がある)

(4)精米歩合

米の精米の程度の事で、酒質に一番かかわりあいが深い。

玄米から糠の部分を30%除いた場合、精米歩合70%という。普通の日本酒は70%位。純米酒や吟醸酒では50%以下が多い。

(5)特定名称酒の特徴

(全出荷量の20%程度にすぎない)
  • 純米酒・・・文字どうり白米だけで造られた酒で、成分が濃く、味のしっかりした酒である反面、くどいとの評もある
  • 吟醸酒・・・玄米を半分以下に精米した米を使う、贅沢な造り方をする酒で、まろやかさと優雅さを持ち、ふくよかな香りがある。香りに命があるといわれる。冷やか常温がお奨め。
  • 本醸造酒・・・白米重量の10%以内の醸造用アルコールをもろみ(酒母に蒸米、麹、水を仕込んだもの)に添加しているのが特色。これにより、香りを引き立て、軽快にする(より淡麗化させる)効果がある。

  • (6)特定名称酒の分類


     
    特定名称使用原材料精米歩合特徴
    純米酒水、米、米麹70%以下醸造アルコールや糖類を一切使わない酒本来の味、芳醇で濃厚な味わい深い酒
    特別純米酒水、米、米麹60%以下純米酒の中でも特に香味や色沢が優れたもの
    吟醸酒水、米、米麹、醸造アルコール60%以下良質の酒造好適米を低温発酵させたもの。フルーティな香りが特徴
    大吟醸酒水、米、米麹、醸造アルコール50%以下吟醸酒をさらに磨いた最高級酒。香味と色沢が格別
    純米吟醸酒水、米、米麹60%以下醸造アルコールを加えない吟醸酒
    純米大吟醸酒水、米、米麹50%以下醸造アルコールを加えない吟醸酒
    本醸造酒水、米、米麹、醸造アルコール70%以下白米重量の10%以内の醸造アルコールを添加している
    特別本醸造酒水、米、米麹、醸造アルコール60%以下本醸造酒の中でも特に香味や色沢が優れたもの

    (7)その他

    平成4年度から日本酒の級別制度は廃止されたが、価格上、ランクに、以前の特級、一級、二級に相当する、特撰、上撰、佳撰を用いているメーカーが多い。

    参考文献・・・岩波新書 日本酒 秋山裕一著        講談社新書 利き酒入門 重金敦之著

    (8)筆者が飲んでうまかったお奨めの日本酒を次のページで順次紹介していきます。


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