巡礼日誌
2005年7月〜2005年9月
5)2005年9月23日(金)
板東札所巡り(Part XII) 天気:曇りのち晴れ
- 16番・水澤寺(群馬県北群馬郡伊香保町)
- このところ公私共々に忙しくてなかなか札所巡りに行けなかった。
- 久しぶりの札所は16番に決定。
- 自宅を5:30に出発。空はどんよりと曇っていた。
- 何はともかく、赤羽6:40発の高崎行きに間に合った。
- 高崎駅8:13着。直ちにバス停に行き水澤観音行きの時刻を確認する。
- ところが何と始発は9:55分!!ガイドブックでは一時間から一時間半の間に
一本づつあると書いてあったのに!!話が全然違う!とても9:55まで待っていられない!
- 直ちに駅に引き返し、渋川行きの電車を調べる。
- 8:50発の渋川行きの電車があったのでそれに乗る事にした。沿線に何故かカメラマンが一杯いた。
SLでも狙っているのであろうか。
- 9:15頃渋川駅に到着。渋川駅はローカルな小さな駅だった。駅前からちょうど伊香保
温泉行きのバスが出るところだった。ラッキー!
- 渋川駅につく頃には青空が広がっていた。やはり小生は晴れ男!!
- 20分程で水沢口へ到着。時間の割には運賃¥550と、ちと高い。
- 水澤観音まで3kmと大きな看板があった。すぐそばにビジターセンターがあり
パンフレットを貰う。
- 水沢口から札所までのバス便もあったが本数は極めて少ない。たった3kmなので歩くこと
にした。しかし道路には歩道がなく、車も結構通って少々おっかなかった。
- 途中、霧に霞む物聞山(894m)を望む。30分位で水澤観音の大きな駐車場に到着。
- すでに駐車場には車がたくさん止めてあって、札所も予想以上の参拝客で賑わっていた。
- 伊香保温泉に近いし、観光名所の一つになっているようで、他の多くの札所と異なり、
少々世俗化されている感は否めなかった。何とソフトクリーム売場まであるのには驚いた。
小生ソフトクリームは好物であるが、さすがに買う気にはなれなかった。
- 何はともあれ、観音堂に参拝。観音堂はこじんまりとした建物だった。御本尊の十一面観音にはお目にかかれなかったが、
黄金に輝く御前立ちを拝む事が出来た。
- 御朱印をもらった後(やはり観光客が主体のようで、小生が境内にいる間、御朱印をもらう人はいなかった。)、境内を散策。駐車場からの道を通って境内に入ったので、
参道、仁王門が後回しになってしまった。ほとんどの客が駐車場から入るので、参道と仁王門は
嘘のように静かでひっそりとしていた。
- 六地蔵尊を祀る六角堂(重要文化財)は、三回転させると御利益がある由。早速実行。
- 梵鐘は一突き¥100なり。
- 最後に釈迦堂(宝物館)が特別無料開放(普段は¥500)されていたので見学。
仏像、掛け軸等が展示されていたが、特に、観音像及び素朴な一刀彫りの円空佛(阿弥陀如来座像)が印象的であった。一見の価値あり。
- 朝早かったので、まだ11時なのに空腹を感じてきた。
- ガイドブックに載っていた名物の水澤うどん(日本三大うどんの一つだそうだ。他の二つは香川の讃岐うどん、秋田の稲庭うどん)
を賞味する事にした。
- 参道前の道路脇に水澤うどんの店が並んでいた。そのうちの大澤屋に入った。
- 大盛りざるうどんとビールを賞味。(なかなか良い値段でした。)うどんはこしがあって
なかなかうまかった。みやげに買って帰ることにした。
- 昼近くになると次々と客が入ってきて店は繁盛していた。回りの他のうどん屋の駐車場も混み合っていた。
- ついでに伊香保温泉にも立ち寄りたかったのであるが、如何せん、公共交通機関でのアクセスが悪すぎた。
札所前からのバス便が非常に少なかった。歩いて行く気にもならなかったので、札所前から12:39発の高崎行きのバスに
乗り込んだ。
- 高崎へは約1時間で到着。13:54分発の上野行きにやっと間に合った。
- 自宅には思ったより早く16:30には辿り着いた。
水沢口
石仏
物聞山
水屋
仁王門
雷神
天井の龍
駐車場側入口
観音堂
観音堂
六角堂
六地蔵
鐘楼
弁財天
石仏
釈迦堂
うどん屋
- 世俗化しているというものの、16番札所はなかなかよかったです。この日も
日中は青空が広がり夏のように暑かった。
4)2005年7月27日(水)
西国札所巡り(Part IV) 天気:晴れ、暑い
- 10番・三室戸寺(京都市宇治市)
- 岡山からの帰りも京都で下車して西国札所巡りを企てた。
- 岡山9:17始発の「のぞみ」に乗り込む。電車は予想外に混んだ。
- 京都に10:00過ぎ到着。JR奈良線に乗り換えて宇治まで。
- ここから歩いて十番札所を目指す。暑い!
- やっと到着した入口で入山料を¥500取られる!高い!!
- 参道の右手には立派な庭園が臨まれた。朱色の山門を越えて石段を上ると
本堂が現れる。
- ちょうど蓮の花が本堂の前にたくさん咲いており、一見極楽浄土を思わせる雰囲気であった!
- 本堂は立派な建物であった。蓮の花と三重の塔との組み合わせもなかなか良かった。
- 御本尊(千手観音)は拝観出来ず。御前立ちを拝観。
- お寺の雰囲気には満足したが、御朱印をもらおうとしたときの受付の坊さんの態度が
あまりにも横柄だったので興ざめした。おまけに納経所のガラスはすべて反射ミラーが
張られ内部が見えないようになっていた。(内側から外は見える仕組み)
何と言うことだ!!参拝の労をねぎらってくれる札所も多いのに・・・。
参道入口
山門
石仏
本堂石段
本堂
本堂と蓮
本堂と蓮
蓮の花
三重の塔と蓮
- 十番札所巡りの後、近くにある世界遺産に指定された平等院を四十数年ぶりに訪れた。
- 朱色であった鳳凰堂は色あせていて時の流れを感じた。
- 阿弥陀様と対峙したかったのだが、残念ながら修理中でお目にかかれなかった。博物館で光背のみ見ることが出来た。
鳳凰堂
- もう一カ所位、札所巡りをしたかったのだが疲れてしまい東京に帰る事にした。
- 14:00過ぎの新幹線に乗り東京には16:30着。自宅には18:00前に着いた。
今回の帰省で西国札所を8カ所訪問した。
3)2005年7月25日(月)
西国札所巡り(Part III) 天気:晴れ、暑い
- 26番・一乗寺(兵庫県加西市坂本町821−17)
- 岡山の実家を拠点に、姫路の札所二カ所を訪問する事にした。
- 実家を朝5:45に出発。庭瀬駅6:07発の姫路行きの普通電車に乗り込んだ。
- 姫路には7:41到着。駅前の神姫バスターミナルへ。「社(やしろ)」行きのバスは8:40発。
- 40分位で法華山口バス停に着いた。すごい田舎であった。念のため、帰りのバスの時刻を
調べたが、朝9時の次は夕方の4時台しか無かった!!どうしよう?
- とにかく、のどかな田園風景の中、札所を目指して歩き始めた。それにしても暑い!
- 道はそのうち、山道の上り坂となる。登り切った所に山門らしき建物があった。
- そこから札所の入口はすぐそば。入山料¥300払って入山。
- 急な石段を上ると納経所に辿り着く。生憎、本堂は改修中とのことで、御本尊(聖観音像)
は仮本堂に安置されていた。本尊にはお目にかかれず、御前立ちを拝観する。
- 改修中の本堂は白いカバーに覆われて外観は全く見られなかったが、スケールの大きな
建物のようであった。修復が終われば是非見たいものだ。
- 三重の塔は1174年建立とのことで、歴史を感じさせる立派な塔であった。
- 坂を更に上って、開山堂と賽の河原を訪問。ここまで行く参拝客はいなくて静かであった。なぜか夏に
つきものの蝉の鳴き声も聞こえなかった。
- 寺の前にたった一軒ある茶店で一休みした後、11:09発の姫路行きバス
に乗り込んで26番札所巡りは終了。(寺の前のバス停から昼間に4本姫路行きの
バスがあることが判明。助かった。)
看板
田園風景
地蔵尊
山門
石仏
石碑
仮本堂遠景
三重塔
開山堂
賽の河原
- 27番・圓教寺(兵庫県姫路市書写2968)
- 26番から姫路に戻り昼食後、今度は姫路駅前の市バスターミナルから書写山ロープウェイ行きのバスに乗る。
25分(¥260)位で終点のロープウェイ口に到着。
- ロープウェイに乗るのは久しぶり。(往復¥900)片道4分で書写山へ。
- ロープウェイを降りてしばらく歩くと参道入口へ辿り着く。入山料¥300。
本堂まではマイクロバスの便もある。参道を歩いて本堂を目指す。途中見晴らしの
良いところがあり、姫路市内を見渡せる。瀬戸内海は霞んで見えなかった。
- 結構な距離を歩いてやっと27番札所(摩尼殿)に到着。京都の清水寺を
思わせる舞台造りで下から見上げると圧倒される。本堂内も非常に立派。
御本尊(如意輪観音)は秘仏で拝観出来ず。
- 本堂参拝後圓教寺内を散策。西の比叡山と言われるだけあって境内は
とてつもなく広くてあちこちに立派な建物が配置されている。
- とくに「三つの堂」と呼ばれる大講堂、食堂、常行堂のスケールの大きさには
驚かされた。大講堂に宝物殿(¥200)があり見学が出来る。
- 書写山を後にして姫路駅に着いたら16:00過ぎ。
- 岡山駅には18:00頃到着。暑い中を歩いたので疲れた。
ロープウェイ
姫路遠景
山門
石碑
石仏
本堂石段
本堂
本堂
本堂
大講堂
2)2005年7月23日(土)
西国札所巡り(Part II) 天気:曇り、暑い
- 15番・今熊野観音寺(京都市東山区泉涌寺山内町32)
- 夏休みに岡山帰省の途中、京都で下車して、昨年の七月に続き西国札所巡りをする事にした。
- 東久留米の始発電車に乗って、東京発6:20の「のぞみ」に乗り込み、京都に8:40到着。
- コインロッカーに大きな荷物を預けて、JR奈良線の電車に乗った。
- 京都の次の東福寺駅には9:00過ぎに到着。歩いて15番札所を目指した。
- 泉涌寺通りに入ってまもなく泉涌寺山門に到着。緑に囲まれた車道(セミしぐれでうるさかった。)を直進。
曇っていたが京都の夏は朝から暑い!
- 20分位歩いて札所の入口へ到着。回りは緑に覆われている。
- 入口の赤い橋を渡って札所に着いた頃には汗びっしょりであった。
- 境内は広く緑も多くて心も和む。小生が訪れた時はまだ誰もおらず、
とても京都の寺とは思えないほど静かであった。
- 本尊(十一面観音)は厨子の中であったが、小さな御前立ち観音(薄暗くて
お顔は良く見えなかった)と対座した。
- ここで納経帳(¥1,000)を購入し、早速御朱印を頂く。
- その後、竹林の多い境内を散策。ここは蝉時雨もなく、一人静かな一時を
過ごすことが出来た。
山門
石碑
橋
本堂
本堂
大師堂
多宝塔
石仏
- 帰りに泉涌寺通り入口にある青山豆十本舗で名物の東山五色豆を購入。
- 次は17番札所を目指したが、途中にある三十三間堂にも立ち寄ることにした。
- 有名な寺なので観光客でごった返していた。拝観料¥600はちと高い!
- でも一度に千一の観音様にお目にかかれるのはすごい。特に中央に鎮座する中尊は
素晴らしい。
三十三間堂
- 17番・六波羅蜜寺
- 三十三間堂から大和路通りを北上して十七番札所を目指す。
- 前回は道に迷ってなかなか辿り着けなかったが、今回はすんなりと到着。
- 御朱印をもらった後、前回見過ごした宝物殿(¥500)も見学。有名な空也像もじっくりと眺めてきた。
- 16番・清水寺
- 八坂の塔、三年坂経由で清水寺へ。途中、舞子達が地蔵尊にお参りしているのに出くわす。さすが京都!!
八坂塔
舞子
- 相変わらず清水寺は観光客で混んでいた。
- 今回は御朱印をもらって直ぐに次の十九番札所を目指す。
- 三年坂角にある七味屋で名物の七味唐辛子を購入。山椒の香りのする上品な七味唐辛子である。
- 19番・行願寺(京都市中京区寺町通竹野町上ル行願寺門前町17)
- 清水寺から京阪五条駅まで歩き電車で丸太町まで。
- 御所の端っこに行願寺を見つけた。
- 六角堂と同じくらいの小さなお寺であった。
- 御朱印をもらって小さな境内を一巡。次の六角堂を目指した。
山門
本堂
本堂
石碑
石仏
- 18番・六角堂
- ビルの谷間の六角堂は相変わらず参拝客で賑わっていた。
- 六角堂から河原町通りをただひたすら京都駅まで歩いた。暑くて汗びっしょりになった。
- 何はともあれ、今回は前回の訪問地を含めて五カ所参拝する事が出来た。歩行距離は約16km。
- 夕方、岡山の実家を目指して、新幹線に乗り込んだ。のぞみの自由席は一杯で混んでいた。
1)2005年7月16日(土)天気:曇り
板東札所巡り(Part XI)
- 15番・長谷寺(群馬県群馬郡榛名町白岩448)
- 自宅を朝5:30に出発。空はどんよりと曇っていた。
- 池袋経由で赤羽6:40発の高崎行き普通電車に乗り込んだ。
- 高崎には8:13着。駅前から札所目指して歩き始めた。
- 高崎で下車したのは初めてであったが、結構大きな街であるのが解った。
- 国道29号線をただひたすら歩いた。曇っていたが湿度が高く蒸し暑くて
汗を掻いてきた。
- 市街を抜けた29号線は狭くて歩道もなく、車が行き交って歩くのは危険を感じた。
- 曇っていたからまだ良かったが、晴れていたらアスファルトの照り返しと排気ガス
で最悪の状態!
- 何はともかく我慢して歩き続けたが、景色も面白みが無く忍の一字!
- 榛名町に入ってやっと田園風景が広がり少しほっとした。
- 札所入口のバス停(ドドメキ・・何の意味なのだろう?)まで約10km。
2時間余り歩いて汗びっしょり!
- ここから札所まで2.1km。上りの車道となった。
- やっとの事で札所に到着。10:30。歩行距離約12km。
- 15番はこじんまりとした境内と本堂。本堂の外観は朱色。今まで訪れた札所の中でも
スケールは最小の部類に入る。札所に付き物の石段が無いのも、こじんまりと見える理由の一つだろう。
- 早速参拝をして本堂内を拝観させてもらおうと思ったが(拝観料:¥200)、
ちょうど御祈祷が入ったとかで20分余り足止めを食らった。
- 本尊(十一面観音像)は秘仏で拝観出来ないが、厨子のまえの御前立ち観音が
拝観できた。金色に輝く2mあまりの立派な観音様で思わず手を合わせたくなる様な荘厳さを
漂わせていた。本堂の中でただ一人静かな至福の一時を過ごす。
- たまたま境内で参拝に来ていた中年の女性と声を交わした。彼女はあちこちの観音巡りを
した結果、この15番札所を自分の観音様と決めたとの事で、度々首都圏からここまでお参りに
来ている由。熱心な信者の様だった。
- 彼女によると、本尊は毎年大晦日に御開帳されるとのこと。(ガイドブックには12年に一度と
書かれているが・・・。)白木のすばらしい観音様で一見の価値あるとの事。是非一度拝観して
見たい物である。
- さすがに帰りはあの狭くて危険な29号を歩いて帰る気にはなれず、1時間に一本しかない
バスを待って高崎まで引き返した。
- 高崎に着くと13:00頃、だるま弁当を買って電車に乗ろうと思っていたが、
新宿湘南電車の発車が控えており、残念ながら買う暇が無かった。キオスクでおにぎりと
缶ビールを大急ぎで買って電車に乗り込んだ。
- 今回は本尊には巡り会えなかったが、立派な御前立ち観音に巡り会えてハッピーでした。
是非御本尊にも巡り会いたいものである。
バス停脇石柱
石柱
山門
仁王
観音堂
観音堂
天井の天女像
石碑
石仏
- 帰宅は15:00。ウオーキングの距離は約14km。
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