巡礼日誌
2006年4月〜2006年6月
3)2006年6月24日(土)
板東札所巡り(Part XV) 天気:曇り
- 28番・龍正院(千葉県成田市滑川1196)
- 5月の連休後の週末は色々と忙しく、なかなか札所巡りに行けなかった。
- そうこうしている内に梅雨の季節。雨の中の札所巡りはいただけない。
- 今週末も週間予報では雨模様。しかし直前の前日に曇りに変わった。
- そこで前々から手軽に行ける場所として予定していた28番へ急遽
行くことに決定。
- 朝5:45自宅発。予報通り天気は曇り。雨は降りそうにない。
- 電車の乗り継ぎがうまくいって、日暮里発6:56の成田空港行きの
京成特急に間に合った。
- JR成田駅から8:18発の銚子行きの普通電車に乗り込む。車内は何故か
リュックを背負った中高年のグループで混み合っていた。
- 電車が成田を出ると車窓から田園風景が広がった。久々に田圃を見た。何となくほっとする。
- 成田から15分くらいで目的の滑河駅に到着。ところがここで中高年のグループもほとんどが
下車。いったい何事だ?
- 改札口でJRが企画した”駅からハイキング”に参加する一行だと判明して納得。
- しかしながら、小生と同じく、みんな札所を目指して行くのではないかと、一瞬、ぞっとしたが、
彼らのコースは別であることがわかりほっとした。(札所もコースの一部に含まれている由)
- 何はともあれ、駅から札所に向けて歩いた。ガイドブックでは、徒歩20分との事であったが、
15分弱で到着。すでにハイキング客らしき人たちが境内にたむろしていた。
- 茅葺きの仁王門をくぐると大きく立派な本堂が現れる。
- 御本尊は秘仏(十一面観音)であるが、大きさが4メートルもあるので大きな厨子の中に
納められていた。代わりに御前立ちを拝観。
- 本堂の天井には天女像が描かれていた。その他多くの絵馬が奉納されている。
- 拝観の後、納経所で御朱印をもらう。受付は品の良いおばあさん。応対も親切で
気持が和んだ。すべての札所の受付がこうであってほしい!!帰りのJRの時刻まで教えてくれた!
- 納経所を後にしてしばらく境内を散策。呆け封じ道祖神というものもあった。
- 寺の近くを利根川が流れている。帰りは利根川の土手の上を歩いて駅まで戻った。
反対側からハイキング客の団体が続々とやってきた。
- 利根川は悠々と水が流れ、土手の上は爽やかな風が吹いていた。ジョギングをしたいところであった。
- 納経所で教えてもらった9:56発の電車に十分間に合った。
- 今回はほんの数時間の効率の良いミニ旅行であった。
仁王門
石碑
しめ縄
本堂
表札
天女像(本堂天井)
絵馬
石仏
呆け封じ道祖神
利根川土手
土手に咲く薊
- 自宅には12:30頃帰着。午後は30km走りました。でも蒸し暑くて走った後はぐったり!
2)2006年5月1日(月)
中国観音霊場巡り(Part I) 天気:晴れ
- 10番・千光寺(広島県尾道市東土堂町15−1)
- ガイドブックで中国路山陽・山陰の名刹・古刹37寺を結ぶ巡拝ルート、
中国観音霊場があるのを知る。
- 5月の連休に岡山に帰省するので、その際にいくつかの寺巡りを計画した。
- 広島の尾道市には3寺があるので、取り敢えず尾道を訪れることにした。
- 実家のあるJR山陽本線の庭瀬駅を9:40頃出発。普通電車で尾道駅には
10:50頃到着。天気は晴れで、暑くなるとの予報。
- 駅前でボランティアのガイドに観光マップをもらった。
- マップには尾道の25寺を巡る古寺巡りコース(2.8km)が記載されていたので、
これに沿って歩くことにした。
- まずは10番の千光寺を目指す。
- 駅に一番近い持光寺経由で進んだが、早くも道を間違えてしまった。
尾道は坂道があちこちに延びている。坂道をどんどん登って行ったら、千光寺公園に
辿り着いた。ここからの尾道水道の眺めが素晴らしい。
- 公園から下ったところで千光寺の赤い本堂に辿り着く。寺からの見晴らしも素晴らしい。
- せっかくなのでここで納経帳を購入して御朱印をもらった。新たに中国霊場の巡礼が始まった。
納経所のおばちゃんは、色々説明してくれて親切だった。
- 本尊の十一面観音像は33年に一度の御開帳の由。
- 急激な石段を下って次の西國寺を目指す。
千光寺公園からの展望
千光寺本堂
千光寺本堂
石仏
- 特別霊場・西國寺(尾道市西久保町29−27)
- 地図を見ると、25寺のうち西國寺は海から一番離れた山奥にある。
- 立派な仁王門には大草鞋が掲げられている。
- 境内は広く、金堂、持仏堂、不動堂、大師堂などの立派な建物があり、
一番高いところに立派な三重の塔が配置されている。塔は足利6代将軍義教により
建立された由。
- 尾道にこんなに広くて立派な寺があるので驚いた。
西國寺仁王門
金堂
三重の塔
- 9番・浄土寺(尾道市東久保町20−28)
- 尾道市のほぼ一番西に位置する寺が浄土寺。尾道最古の寺で聖徳太子の開基と言われる。
- 本堂の受付で¥500払うと係員が寺の中を解説付きで案内してくれる。(勝手には入れない。)
係りのおじさんの話はなかなか面白かった。写真の撮影ポイントも教えてくれた。
- 本堂は国宝で本尊は十一面観音像。33年に一度の御開帳とのことであるが、来る5月4日からが
久々の御開帳との事であった。残念。数日来るのが早すぎた。但し、御開帳の間は拝観料が高くなる由!(¥1,000!)
- 阿弥陀堂では阿弥陀三尊を拝観できた。
- 多宝塔(国宝)は日本三大多宝塔の一つとのこと。先日その一つがある石山寺を訪れた所だ。
- 浄土寺庭園も素晴らしかった。
- 御開帳の時は多くの参拝客で混み合うだろうが、この日は訪れる人は少なくゆっくりと参拝できた。見所のたくさんある寺であった。
- 今日の最高気温は真夏並みの30度近くに達した模様。
- 浄土寺拝観後、歩いて尾道駅まで帰る気はせず、バスで駅まで戻った。
浄土寺山門
本堂
勅使門
庭園
多宝塔一部
- 駅のキオスクで広島の地酒を購入。
- 岡山の実家に戻ったら18:00頃でした。早速地酒を賞味。うまかった。
1)2006年4月29日(土)
西国札所巡り(Part V) 天気:曇り
- 11番・上醍醐寺(京都市伏見区醍醐醍醐山1)
- 前夜、新宿発23:00の夜行バスに乗り込む。山科には5:45着。
駅前の松屋で朝定食を食べて、6:24発の始発バスに乗り込む。バスの
乗客は3名!20分くらいで醍醐三宝院へ到着。
- バス停から醍醐寺の総門をくぐって上醍醐寺を目指す。
- 醍醐寺の境内を抜けた所から上醍醐寺の参道が始まる。入口の左に女人堂がある。
- 参道は直ぐに登り道となる。階段状の上り坂が延々と続き寝不足の身体にはこたえた。
- 早朝なのに、結構、上から降りてくる人々に遭遇した。早くから参拝している
信者なのであろう。ジョギングで登ってくる若者もいた。これは良いトレーニングになる。
- 1時間ほど登りつめてやっと11番札所に辿り着いた。標高450mなり。
お年寄りにはきつい登り道である。
- 早朝なので境内には誰もいなかった。しばらく本堂の前で佇む。静かだ。
- 観音様は厨子の中。8:00前なので、納経所もまだ誰もいなかった。
- 取り敢えず醍醐山の山頂まで登って散策。天気は曇りなので展望は今一であった。
- 8:30頃納経所に戻ると係員がいたので、御朱印を貰う。
- それから再び醍醐山山頂経由で山道を下って次の岩間寺を目指した。
参道入口
女人堂
階段
上醍醐寺本堂
本堂
石仏
醍醐山よりの展望
- 12番・岩間寺
- 醍醐山からは急激な下りが延々と続いた。
- 途中誰にも会わない静かな山行。下りきった所で小さな集落に出くわして舗装道路に出た。
- ガイドブックに従って歩いたが、道標を見過ごしたのかコースを外れてしまった。
- 大幅な迂回コースとなって長い登りの舗装道路を登る羽目になった。
- やっとガイドブックのコースに辿り着いたが疲れた!
- 岩間寺へは、最後の30分の東海道自然道の急坂が続いた。汗びっしょりになってきつかった。もちろん誰も登っていない。
- 登り切ったところが、寺の裏側であった。連休の初日のせいか、寺は参拝客で混んでいた。
- 前回御朱印を貰わなかったので、御朱印をもらって次の石山寺を目指して歩き始めた。
岩間寺への道標(醍醐山)
岩間寺(芭蕉が俳句を読んだ池)
石碑(古池や蛙飛び込む水の音)
- 13番・石山寺
- 2年前に汗だくになって上り下りした坂道を今回は下った。
- 歩いても石山寺へ行けるのであるが、さすがに二つも山を上り下りしたので
歩く気力も失せて、中千町のバス停でバスに乗ることにした。
- バスは1時間に2本しか無いのだが、運良く5分後にバスが来た。
- 途中の石山寺山門前のバス停で下車。
石山寺山門
- 石山寺も二度目の参拝。前回は早朝であったので人影もまばらであったが、今回はお昼に近かったので
観光客で溢れていたので驚いた。門前の土産物屋がいっぱいあるのも前回は気が付かなかった。客の呼び込みが
すごかった。
- 納経所も人が多くて順番待ちであった。年輩の夫婦が白装束に”南無阿弥陀仏”と書いて貰っていた。
これだけで¥700なり。良い商売だ!
- 何はともあれ御朱印をもらい最後の三井寺を目指す。
- 土産に近江名物の”山椒味しじみ”を購入。昼食に”しじみ丼”を食す。うまかった。
- 14番・三井寺
- 京阪石山寺駅から三井寺駅へ。
- 三井寺の観音堂も混み合っていた。
- 御朱印を貰って境内をぐるりと回って(金堂は改修中)三井寺駅に引き返して
今回の西国札所巡りは無事終了。
- それにしても今回は良く歩いた。約3.2万歩歩きました。
- 京阪電車で京都、大阪経由で夕方岡山の実家に辿り着いた。
三井寺観音堂
戻る