巡礼日誌
2006年7月〜2006年9月
4)2006年9月2日(土)
板東札所巡り(Part XVIII) 天気:曇りのち晴れ
- 18番・中禅寺(栃木県日光市中禅寺歌ヶ浜2578)
- 自宅を5:20出発。外は曇りで涼しい。
- 西武、武蔵野線経由で、まず東武伊勢佐木線の東武動物公園駅まで辿り着く。
ここから日光行きの快速(7:01発)に乗り込む。シーズンオフなので、車内は
それほど混んでいなくて何とか座れたが、やはり登山姿の中高年が多かった。
車両は6両編成であったが、日光行きは2両。
- 朝の内は曇っていたが、徐々に雲が切れて秋晴れの青い空が広がってきた。
車窓からは稲穂の田園風景が望めた。
- 東武日光駅には8:24到着。
- バスの乗車券売場で切符を購入。中禅寺温泉まで2日間乗り放題のフリー切符
(¥2,000)というのがあったのでそれを購入。(片道のみだと¥1.100)
- バスは8:33分発。予想に反してガラガラ。
- バスは40分くらいで、いろは坂を登って中禅寺バスターミナルに到着。標高が1,300m
くらいあるので、バスから降りるとヒンヤリとした。
- 地図を頼りに18番札所を目指す。直ぐに中禅寺湖畔に出る。中禅寺湖の湖水は
青く澄んできれいだった。湖の右には大きな男体山の姿が望めた。残念ながら頂上付近は雲に
覆われていた。
- 湖畔沿いを20分位歩くと18番の山門に辿り着いた。門前には土産物店が並ぶ。
- 入口で拝観料¥500(高い!)を払って、小さな山門をくぐって境内に入る。
- 納経所に納経帳を預け(番号札をもらった。参拝後に引き替える由)本堂へ。
- 本堂の入口には係員が二人もいた。何事かと思いきや、そのうちの一人が堂内を
案内するという。
- こじんまりとした堂内には大きくて立派な千手観音が祀られている。両脇には
四天王像がある。
- 小生一人のみであったが、直ぐに係員の解説が始まった。簡単な説明のみであっという間に終わった。
最後に、厄除けのお守りの押し売りがあった。これだけ余分!コマーシャリズム丸出しの感じ
で気分を害した。もちろん買うわけがない。
- 堂内を見回すと。他にも色々とお守りの類があったが、高価な物が多かった。
- 他の札所と同じように、一人で静かに観音様と対峙したかったのに・・・。とても
そんな雰囲気ではなかった。
- 本堂から階段を上って五大堂までが参拝ルートとなっている。五大堂には五大明王が祀られている。
ここでも高価なお守りが目に付いた。
- やはり、日光・中禅寺湖という観光地内に立地しているので、一般の観光客も
多数訪れるので俗化されてしまっているのであろうと感じた。
- 高台の五大堂から望む中禅寺湖の眺めは素晴らしかった。
- 拝観は30分足らずで終わってしまった。今回は何となく物足りなさを感じた
札所巡りであった。
- 18番の後に二荒山神社中宮祠を訪れる。ここは男体山への登山口となっている。
男体山への登山回数のランク付けが示されていた。何と一番の人は1,000回以上登っている由。
信じられない!
- 小生も30年近く前に、ここから男体山へ登ったのであるが、残念ながら全く場所の記憶がない。
- 最後に”華厳の滝”を見学。勢い良く水が流れ落ちる姿に感激!
- 華厳の滝の見学で本日の予定終了。温泉饅頭を買って11:30発の日光行きのバスに乗り込む。
この頃から男体山から雲が降りてきた。
- 東武日光駅へは12:00到着。
- 駅前で地酒を売る酒屋を見つけた。地酒は幾種類もあってどれにしようかと迷ったが、
純米酒の”日光誉”と”菊”の二本を購入。(帰宅して早速賞味。どちらも結構な味でした!)
- 日光線は日中の電車の本数が非常に少ない。本当は特急電車に乗りたかったのだが、
ちょうど良い電車が無かった。
- 12:56発の浅草行きの区間快速に乗り込む。このころは朝と異なり、日光の山々は
すっぽりと雲に隠れていた。早く引き返して正解!電車は東武動物公園駅までは各駅停車
であった。のんびりとした電車旅であった。
中禅寺湖
参道
山門
山門
仁王
雷神
地蔵&桂の木
鐘楼
本堂
本堂
五大堂
五大堂よりの男体山
五大堂よりの中禅寺湖
愛染明王
湖水
湖畔からの男体山
二荒山神社入口
二荒山神社
華厳の滝
華厳の滝
華厳の滝
3)2006年8月14日(月)
中国観音霊場巡り(Part II) 天気:晴れ
- 1番・西大寺(岡山市西大寺中3−8−8)
- お盆の岡山帰省時に近場の札所巡りを企てた。
- 岡山は連日35度の猛暑が続いていた。
- 今回は時間的制約もあったので、車で札所巡りを行った。
- 西大寺は全国的に奇祭として知られる”西大寺会陽”(裸祭り:毎年2月に
行われる。)で有名である。(裸の男達が宝木と呼ばれる長さ20センチ程の筒状の棒を
奪い合う祭り。)
- 札所は岡山三大河川の一つの吉井川の袂に位置する。
- 大きな仁王門をくぐると、正面に本堂、右手に三重の塔、左手に高師堂が
望まれる。
- 三重の塔の中には黄金の大日如来が安置されている。
- 御本尊の千手観音は厨子の中。御前立ちを拝観出来る。
- 拝観料¥500を払うと本堂内を見学できる。本堂内はとても立派で一見の価値あり。
- 本堂内の階段を上ると、会陽の際に宝木が落とされる窓(御福窓)が見られる。
- 猛暑の折、参拝者は他にいなかった。納経所のおじさんはとても親切だった。
仁王門
仁王門アップ
仁王門より望む本堂
高祖堂(大師堂)
本堂(側面)
三重塔
本堂(正面)
会陽絵馬
石門
- 2番・余慶寺・(岡山県邑久郡邑久町北島1187)
- 1番のあと2番も車で訪れた。札所は吉井川を望む丘の上にある。
- 車だったので難なく寺に辿り着いたが、歩きだと、炎天下を長いループ状の
坂道を登るのは大変だったと思う。
- 観音堂はこじんまりとしていた。御本尊は千手観音。やはり厨子の中。小さな
御前立ちを拝観。
- 他には参拝客はいなくて、しばし本堂前に佇む。
- 納経所のおじさんは一番と異なり非常に不愛想。一言もしゃべらなかった。
- 境内はそれほど広くない。しばし境内を散策。一番奥に薬師堂があった。
- 境内には桜の木がたくさんあった。桜の季節は素晴らしいだろう。
- 帰ろうとしたときに、納経所のおじさんが”どちらから?”と声を
掛けてきた。”東京から”と答えると驚いていた。不愛想なおじさんでは
なかった様だ。
- 余談ながら札所巡りは車でなく電車と歩きで行った方が印象深い。
石碑
水天宮
観音堂
観音堂
観音堂
三重の塔
観音堂(側面)
小安地蔵
薬師堂
2)2006年7月23日(日)
板東札所巡り(Part XVII) 天気:雨降ったり止んだり
- 32番・清水寺(千葉県夷隅市岬町鴨根1270)
- 梅雨はまだ明けていないが、前日の曇りという予報を信じて再び房総半島(今回は外房)を目指すこと
にした。
- 外房線に乗るのは初めて。いつもの事だが、初めて乗るローカル線は、景色が楽しみで何となくワクワクする。
- 先週と同じく東久留米発5:08の始発に乗るべく4:00起床。天気は予報通り曇り。
- ところが、4:30頃から急に雨が降り出す。何と言うことだ。最も出かける頃には小降りとなったが。
- 東京駅から千葉行きの快速。千葉から外房線の勝浦行き(7:09発)に乗り込む。
- 東京駅を出てからずっと雨が降り続き止む気配もない。空の色も灰色。
- 8:14に長者町駅に到着。小さなローカル駅。時刻表を見ると昼間は1時間に一本の電車しかない!
- 幸いに雨が止んだので地図を頼りに歩き始める。今回のルートにバス路線はない。足だけが頼り。
- ところがしばらく歩いている内に道を間違えた事に気づく。突き進んで行く内に山の中の行き止まり
に辿り着いたのだ。ちょうど民家があり、おばさんが門の所にいたのでコースを尋ねる。
方向的には間違ってはいなかった。山沿いの道を進めばそのうち辿り着くと聞いて一安心。
- この頃から再び雨が降り出し傘無しでは歩けなくなってきた。
- 何はともあれ、右には小高い山、左には稲田の広がる長閑な景色の中、黙々と
札所を目指して歩いた。人一人見あたらず、右の山の中からしきりにウグイスの鳴き声が
聞こえた。
- 行けども行けども同じ様な風景が続く。案内板も何も無く少々不安となる。雨は降り続く。
- 50分位歩いた所でやっと清水寺の標識が現れ少しホッとした。
- そのうち「32番清水寺」との大きな看板が現れた。
- やっと入口に辿り着いたが、そこには消防車が何台も止まっており騒々しい。
何かあったのか?
- 入口から札所まで急な坂道が続く。駅から1時間掛かってやっと札所に到着。涼しかったが結構
汗をかいた。運良く雨は止んだ。
- 坂の上の駐車場にも消防車がいた。どうやら地元の消防団の消防訓練の日だった
ようだ。仁王門の前は消防車と消防団員に占拠(!)されていた。
- 仁王門をくぐると赤い四天門が現れる。門には雷神が祭られている。
- 四天門を過ぎると、右側には何故か赤穂浪士を祭った小さなお堂があり、その横に百体観音堂
がある。左側には奥の院堂(小さな木造の十一面観音が安置されている。)がある。
- 一番奥の石段を登ると観音堂が現れる。
- 御本尊(十一面観音)は立派に作られた厨子の中。小さな黄金の御前立ちがいた。
- 天気が良くないので観音堂での参拝客は小生のみ。一人でいると荘厳な雰囲気が漂い、
何となくパワースポットにいるような気分になってきた。しばしこの雰囲気に浸る。
- 本堂には絵馬がたくさん奉納されていた。
- 納経所に戻って御朱印をもらう頃に、消防訓練の放水が始まり、境内が
騒がしくなって来た。せっかくいい雰囲気であったのに・・・。
- 帰りは行きに取るべきだった道を引き返す。再び雨が降り始めた。
- 来たときと異なり、道は車がひっきりなしに通り、単調で退屈なコースだった。
必死に歩いたが、駅に至るまで結構時間が掛かった。
- せっかく外房まで来たので、ついでに太平洋を眺めて帰る事にした。
- しかしながら、詳しい地図を持っていなかったので、海岸に辿り着く道を見つけるまでに
すごく時間が掛かった。
- やっとの事で海岸に到着。しかし雨が降って見通しは悪かった。太平洋は灰色の海で大きな波が砂浜に
うち寄せていた。
- でもこの雨の中、数名のサーファー達が波乗りに興じていた。(サーファー数は大原に近づくにつれ増えてきた。)
- しばらく波沿いの砂の上を散策。晴れていれば素晴らしかったろうに・・・。
- 防波堤の横にはサイクリングロードが整備されていた。でもこの天気では
だれも自転車には乗っていなかった。
- 結局、長者町から大原まで海岸沿いを歩き通した(約5km?)。
- 帰りは大原駅12時38分発の千葉行きの普通電車に乗り込んだ。
- 今日は雨の中良く歩いた。歩数は30,867歩。
- 今回の板東札所巡りで22カ所を巡った事になる。3分の2が終わった!
入口看板
入口
石仏
道祖神
仁王門
赤穂浪士像
奥の院堂
百体観音堂
四天門
本堂を望む
雷神
本堂
鐘楼と池
本堂
本堂
絵馬
九十九里方面
押し寄せる波
外房の海
1)2006年7月16日(日)
板東札所巡り(Part XVI) 天気:曇り
- 30番・高蔵寺(千葉県木更津市矢部1245)
- 東久留米5:08発の始発電車に乗って、お茶の水、千葉と電車を乗り継ぎ、木更津駅に7:36に到着。寝不足で眠かった。
- 駅から地図を頼りに札所を目指して歩き始めた。距離にして8km余り。
- 天気は曇りだが蒸し暑い。歩いている内に汗が出てくる。
- 簡単に行けると思ったが、道路があちこちで錯綜していて、危うく全く別方向へ
行くところであった。しばらく地図とにらめっこして歩いた。
- 札所を目指してただひたすら歩いたが、歩いても歩いてもなかなか辿り着かない。
あまりにもの暑さで最後は嫌になって来た。
- やっと札所の入口に到着。札所は高台にあるので、近道の歩道を登る。
札所に着いたとき(9:20)はもう汗びっしょり。
- 短い石段を登り、仁王門をくぐると正面に立派な観音堂が現れる。
- 訪れた時は、ちょうど団体の巡礼客がいたのでにぎやかであった。
- 御本尊の正観音は立派な金箔の厨子の中。正面に小さな御前立ちがいた。
- 納経所で御朱印をもらった後で、観音堂の床下に作られている”観音浄土巡り”
を拝観。(拝観料¥300)。
- ここの目玉は、床下から楠一本彫の御本尊の全身を拝観出来ること。
足下から眺める大きな御本尊(高さ3.6m)は圧巻である。ちょうど誰も
いなかったので、御本尊の膝元にしばし佇む。
- 団体客が去った後は、寺には静寂が戻り、一人境内(それほど広くない)の大きな
イチョウの木の下で休息。巡礼記をしたためる。
- バスの便が非常に少なく、参拝客はほとんど自家用車である。
- 札所前から駅行きの便は午前、午後共に3本のみ。11:06発のバスで木更津駅に
戻ったら11:30であった。
- 帰りは12:15発の東京アクアライン経由のバスで品川まで。45分で品川に辿り着いた。
- 予想外に早く自宅には14:00過ぎに到着。本日の徒歩数は19,664歩でした。
入口看板
登り口
仁王門
草鞋
仁王
観音堂
観音堂
観音堂
鐘楼
石仏
睡蓮の花
東京アクアライン
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