巡礼日誌
2006年10月〜2006年12月
1)2006年11月3日(金)
板東札所巡り(Part XVIIII) 天気:曇りのち晴れ
- 31番・笠森寺(千葉県長正郡長南町笠森302)
- 東久留米5:08発の始発電車に乗る。祝日なので電車は行楽客で予想外に混んでいた。東京、千葉と電車を乗り継ぎ、茂原駅に7:50に到着。
- 初めて降りた茂原駅は予想外にでっかく立派であった。
- 札所行きのバスは一日に数えるほどしかない。最初から駅から歩く予定であった。
- 8:00に駅をスタート。朝のうちは曇っていたが、茂原に着いたときは青空が広がっていた。
小春日和で暖かい。地図を片手に半袖のTシャツで歩くことにした。
- 房総横断道路(ルート409)をひたすら歩く。街中を5km歩くとやっと田園風景が広がり
ホッとする。
- 10km位歩いたあたりから丘陵地となり道路も上り坂となる。
- 房総横断道路は結構車が往来し、歩道がない箇所も所々あり、そこでは歩いていて危険を
感じた。
- 札所まで10km位と考えていたが甘かった。何はともあれ必死で歩き続けた。
- 札所が近づくと山里らしい雰囲気になってくる。
- やっとの事で笠森のバス停に到着。札所はここからすぐ。
- 杉林の中のコンクリート製の参道の階段を登り切った所に大きな山門が現れる。
- 途中に大きな三本杉や「子授けの楠」(根本に空いた穴をくぐり抜けると子宝に恵まれるとの事。)
がある。また芭蕉の句碑もある。(五月雨にこの笠森をさしもぐさ)
- 山門をくぐると山上の岩の上にそそり立つ立派な観音堂が現れる。
- 茂原駅から札所まで約12km(約1.6万歩)。2時間掛かって10:00に到着。
- 観音堂には急で長い階段を登る必要がある。高台にあるので雨天の日は閉堂で参拝出来ない由。
参拝の方は天気にご注意!
- 階段を登り切った所で拝観料¥100を払って本堂へ。本堂内は撮影禁止。
- 本尊の十一面観音は厨子の中。黄金に輝く小さな御前立ちを拝観する。
- 拝観後、御朱印を頂く。係りの女性は非常に親切で気持ちよかった。
どこの札所もこうあってほしい。
- 小生が訪れた時は本堂には他にだれもいなくて、暫し静寂の時を過ごす。
- しかしながら、祝日の為、次々と参拝客が現れ、静寂の時は長続きしなかった。
- ガイドブックによると、高台のため観音堂から九十九里浜が望めると書かれて
あったので楽しみにしていたのであるが、残念ながら、晴れているのに霞んで見られなかった。
- 売店で土産に山蕗の佃煮を購入。そうしたら売店のおばさんが”歩いて来たのでは?”
と話しかけてきた。”そうです。”と答えると。”やはり。”との返事。
良く聞いてみると、朝、おばさんが車の中から小生が歩いているのを見かけたとの事。
よほど声を掛けて車に乗せてあげようかと思ったとの事であった。
- おばさんからお茶と漬け物をご馳走してもらい暫し談笑。思いもかけぬ
出会いとなった。
- 帰りはバスで茂原に引き返す予定であったが、バスは12:35まで無し。
おばさんからルート409を西に6kmくらい歩くと小湊鉄道の牛久駅に
辿り着くとの情報を得たので、予定を変更して牛久駅まで歩くことにした。
- 帰路につく頃には更に次々と参拝客が訪れていた。
- 上総牛久駅までは実際には約7kmあった。1時間20分歩いて駅には11:50頃辿り着いた。
- 運良く12:10の五位行きの電車があると思いきや、祝日で運休。
次の電車は12:49だった。一時間ばかり待たねばならなかった。
- 何はともあれ12:49発の二両編成の小湊鉄道に乗り込み、つかの間の
ローカルな風景を楽しんだ。
- 五井駅からJRに乗り換え武蔵野線経由で16:00に自宅に辿り着く。
- 今日は競歩で約3万歩歩いた(約21km)。ホントに良く歩いた。
入口標識
石仏
参道
三本杉
子授けの楠
芭蕉碑
山門
山門より望む観音堂
雷神
観音堂
観音堂登り口
観音堂からの展望
観音堂遠望
上総牛久駅
小湊鉄道車両
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