巡礼日誌
2010年7月〜2010年12月
1)2010年7月26日(月)
西国札所巡り(Part XVIII) 天気:晴れ
- 33番・華厳寺(岐阜県揖斐郡谷汲村徳積23)
- 西国札所も、あと最後の33番を訪問すれば、満願成就となるので訪問の機会を
窺っていた。
- 7月24日から5日間会社の夏休みになるので、この期間に行くことに決めた。
- 今年は梅雨明けから連日猛暑が続いている。特に今回訪問予定の岐阜では猛暑日
の連続が報道されている。
- 結局、7月25日(日)の新宿発岐阜行きの夜行バスに乗ることにした。
- 天気予報によると、東京都の日曜日の夜は激しい雷雨になるとの事。
夜に出かけるので不安。
- 夜になって雷鳴が轟いたが、雨はぱらぱらと降っただけ。助かった。予定より
早めの21:30に自宅を出た。
- 新宿に22:30頃到着。バスは23:10発なので、まだ時間がある。時間潰しに近くの
マックに入ってコーヒーを飲むことにする。しかし、マックは23:00近くになるというのに
若者達で混み合っている。やっとの事で空席を一つ見つける。それにしても、こんな夜中まで
若者は何をしているのだろうとおじさんは思う。
- 何はともかく23:10発の岐阜行きの夜行バスに乗り込む。乗車率は日曜日の夜とあって50%以下。
- バスの中では珍しく素面であったが、冷房が良く効いて気持ちよく結構眠れた。
でも翌朝5:00には目が覚めた。
- 名鉄岐阜駅には予定より早く5:45到着。JR岐阜駅までは歩いて5分くらい。
6:14発の美濃太田行きの電車で大垣駅まで行く。6:30ごろ到着。
- 大垣から樽見鉄道に乗るのであるが、電車は7:15までなかった。仕方なく
ホームで待つ。樽見鉄道のホームはJRのホームの端っこに位置していた。
- 7:00過ぎに1両編成のワンマンカーが入線。
- 7:15に予定通り電車は出発。ローカルな風景の中電車はゆっくりと進む。
電車は混んでなく、乗客のほとんどは学生だった。
- 谷汲口駅には8:00頃到着。小さな無人駅。下車したのは小生のみ。
- 連絡バスがあると思いきや、次のバスは何と9:55!甘かった。2時間も待ってられない!
- どうしようかと思案していると、駅の掃除をしていた地元のおばあちゃんが話しかけてくる。
- 「今の電車にはバスは連絡していない。以前の巡礼者に対して夫が車で札所まで
送った事もあるし、自転車を貸した事もある、ETC.」、
- 小生にも「自転車を貸してあげようか?」との申し入れがあったが、おばあちゃんに
札所までの距離を聞いたら「一里」とのこと。
- 約4kmであれば歩いていけると思って、自転車は丁重に断った。何はともあれ、
炎天下を、おばあちゃんに教えてもらったコースに従って国道を歩くことにした。
- それにしても暑い!しばらく歩くと、「谷汲山3km」との表示が出てきた。確かに「一里」の距離だ!
- 朝からウィダーインジェリーとカロリーメイトしか食っていない。炎天下、アスファルトの上をこれから歩くのには少々不安。
- しかし運良く暫くすると沿線上にコンビニが現れた。早速おにぎりを二ヶ買って、歩きながら食す。
- 歩いている内に汗びっしょりになる。40分位歩いてやっと参道の入口に辿り着いた。
- ここから先は札所の本堂までが門前町となっており、飲食店、土産物屋が並ぶ。
- 但し、まだ朝の9:00前であったので、通りは人通りもなく、店も開いていなくてひっそりと
していた。
- 山門から本堂までも、まだ参拝客は誰もいなくて静寂そのものであった。
- 本堂には9:00過ぎ到着。ここも、まだ誰も参拝しておらず、ひっそりとして、
薄暗い本堂内は荘厳さに満ちていた。大きな提灯がとても印象的であった。
本尊の十一面観音はもちろん厨子の中。
- 本堂に参拝後、入口で¥100払って、戒壇めぐりを行った。これは善光寺にあったのと
同じで、本堂の地下に作られた真っ暗な通路を巡る事である。長さは善光寺の物ほど
長くなかった。
- 戒壇巡りの後、納経所で最後の3ヶの御朱印を頂く。納経所もまだ参拝客は誰もいなかった。
これにて西国札所も満願成就。日本百観音巡りも無事終了。
- この後、境内内を散策。境内は広く、多くの建造物がある。最後に一番の高所にある
満願堂を訪れた。
- 境内を一巡した後で帰路につく。まだ朝の10:00前であったが、ガイドブックにあった
山門近くの「富岡屋」に入って名物の「満願ソバ」をオーダーした。(¥700)
量はそんなに多くなく、ソバの上に小さなニジマスの甘露煮が載せられていた。
ソバの味は小生にとっては今一のカンジであった。食べ終わっておつゆを飲み干すと
器の底に「満願成就」の文字が現れる。まあ縁起物と言うわけですか?
- 予想外に早く、最後の札所巡りが終わったので、奥美濃のもう一つの名刹「横蔵寺」
へ行くことにした。(詳細は「百寺巡礼のページ参照方」
樽見鉄道
参道入口
山門
石碑
大ワラジ
参道
手水
石段
本堂
石碑
大提灯
満願堂
狸
鐘楼
地蔵
- 横蔵寺を訪れた後、大垣に戻ったら15:00前。取り敢えず、駅前のマックで腹ごしらえ。外はうだる暑さ。
- 何はともあれ、夜行バスが出る岐阜まで引き返す事にする。
- 夜行バスは23:00発なので時間がたっぷりある。とは言うものの、炎天下もう
どこへも行く気もしない。
- 結局、暑かったが市内を歩いて一巡した後、「国盗り物語」の舞台となった岐阜城へ
行く事にした。
- JR岐阜駅からバスで岐阜公園まで。金華山上に岐阜城の天守閣が見えた。岐阜公園からロープーウェイに乗る。(往復¥800)
- ロープーウェイから眺める長良川の流れは良かった。
- 岐阜城の天守閣からの展望も最高。国盗り物語の主人公になった気分を味わえる。
ほんとにこんな所によくも城を築いたものだと感心した。
- 小生が訪れたのは夕方であったが、夏季は22:00までオープンして夜景が眺められる由。
レストランもありビアガーデンが賑わっていた。
- 再び岐阜市内に戻り、バスに乗る前に居酒屋で腹ごしらえ。暑かったのでビールの
旨かった事。
- 23:00名鉄岐阜発の夜行バスの乗客はたった3名でした。これじゃ採算が合わないね!
岐阜城
長良川
長良川
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