私の古寺巡礼
2010年1月〜2010年12月
2)2010年7月26日(月)
百寺巡礼(その4) 天気:晴れ
- 37番・横蔵寺(岐阜県揖斐郡揖斐川町)
- 西国札所の最後の33番華厳寺を参拝して満願成就。せっかくの機会であるので、
奥美濃のもう一つの名刹「横蔵寺」へ行くことにした。この寺は別名「奥美濃の正倉院」とも言われている由。
- 華厳寺谷汲山バス停の横に「揖斐川町観光案内所」があったので、おばちゃんに寺までの
行き方を尋ねる。
- 10:45発の横蔵寺行きのバスがあるとの事であったが、時間が十分あるので、距離は
8kmもあるとの事であったが、再び歩いて行くことにした。
- しかし、これは思った以上に、日差しが強く、気温も高く(34度C)、道も上り坂、
と言う悪条件で非常にきつい行程であった。
- 再び炎天下を汗びっしょりになりながら歩いた。途中で熱中症になるのではないかと
思うほど体が熱くなった。歩けども歩けども寺にたどり着かず、実のところ、歩く事を選択した事を
少々後悔した。
- 遮る物がほとんど無い炎天下を、1時間30分歩いて、やっと山裾にある横蔵寺にたどり着いた。
- 飛鳥川に掛かる赤い医王橋を渡ると参道に入る。モミジに覆われた参道は日中でも薄暗い・
- 山門をくぐって石段を登ると、右手に古びた三重の塔、正面にこれまた古びた
本堂が現れる。
- 一組の参拝客が去ると境内は小生のみ。沢の流れる音が聞こえるのみで、後は
静寂そのもの。本堂は秘仏の薬師如来が祀られている由。
- この後、すぐ側の観音堂へ参拝し、飛鳥川に掛かる橋を渡って高台にある
舎利堂と瑠璃殿へ向かう。(入場料:\200)それぞれ、おばあちゃんが門番(?)をしていた。
- 舎利堂には妙心上人が37歳で入定されたミイラが安置されている。上人のミイラは異様なカンジがした。
- 瑠璃殿には多くの仏像が安置されている。その中で「深沙大将」と言う像がユニークで印象的であった。
- 再度、誰もいない本堂のある境内を散策。
- さすがに帰りは、炎天下をもう歩く気力は無かった。時間がたっぷりあったが、
13:18発のバスまでバス停で待つ。
- 谷汲口には13:40着。あんなに時間を掛けて歩いたのが嘘のよう。それにバス賃たったの\200。
汗びっしょりになって歩いたのは何だったの?
- 何はともあれ、13:50発の樽見鉄道大垣行きの電車に乗り込んで今回の旅は
取り敢えず終了。華厳寺と横蔵寺の両方で歩行歩数は約2.5万歩。暑い中よく歩いたものだ!
石碑
医王橋
参道
山門
ワラジ
三重塔
本堂
本堂
観音堂
舎利堂
谷汲口駅舎
谷汲口駅
樽見鉄道
1)2010年2月13日(土)
百寺巡礼(その3) 天気:曇り時々雪
- 67番・白水阿弥陀堂(福島県いわき市内郷白水町広畑219)
- 今年初めて開催される「いわきサンシャインマラソン大会」に参加する時に、
百寺巡礼の東北編を読んで、いわき市に「白水阿弥陀堂」がある事を知った。
- これは是非とも、マラソンと巡礼をセットにすべきだと思い、マラソン前日の
早朝の高速バスに飛び乗った。
- 東京朝7:30発の高速バスはJRいわき駅に10:30到着。
- 常磐線の昼間の普通電車は1時間に一本の割合。
いわきの一つ手前の、内郷行きの列車は11:10まで無かった。
- 駅前からのバス便も捜したが、やはり本数が少なく、JR利用しかない。
- 駅前散策で時間を潰して、11:10の水戸行きの電車に乗り込む。
- 5分あまりで内郷駅到着。
- 改札口で駅員に阿弥陀堂までの道筋を尋ねると、簡単な地図をくれた。
でも非常に大雑把な地図で分かりにくい。駅員も途中で誰かに尋ねた方が
良いとのアドバイス。
- 駅から阿弥陀堂へのバス便も1時間に1本との事なので歩くことにした。
30分くらいとの事なので小生にとってはたいした事でない。
- 何はともあれ地図に従って歩き始める。線路を跨ぐ歩道橋の上は
ツルツルに凍っていて滑りそうであった。
- 道路脇の歩道には雪が一杯残っていて歩きにくかった。
- 道標も何もなく、途中道を尋ねようにも誰も歩いていない。
20分くらい歩いたところで方向が合っているのかどうか不安に
なって来た。
- 橋を渡った所に雑貨屋があり、店の前でおじさんが掃除をしていた
ので阿弥陀堂までの道を尋ねた。
- おじさんは丁寧に「川沿いに上流へ行くのが一番近道だよ。」と教えてくれた。
- 川沿いの雪道を10分くらい歩くと赤い橋が現れ、阿弥陀堂が近いことが
分かった。
- 橋を渡ると遙か正面に雪で白くなった阿弥陀堂を望むことが出来た。
- 入山料¥400を払って境内へ。境内はちょうど一組のグループがいて
にぎやかだった。(写真を撮るにも彼らが邪魔であった。)
- 彼らが去ってやっと境内は静寂を取り戻した。屋根に雪を被った阿弥陀堂は
印象的であった。
- 平安後期に浄土信仰に基づいて建てられた阿弥陀堂は、こじんまりとした
建物だった。阿弥陀堂を囲む池を含めたまわりの風景もすばらしい。
- 薄暗い阿弥陀堂内には、中央に阿弥陀如来、両脇に二体の菩薩、その両側に
多聞天と持国天の二天像が鎮座まします。
- 平安時代の作とされる阿弥陀様は、真っ黒いお姿で長い年月の流れを感じさせる。
真っ黒の阿弥陀様と微かに黄金色をする両脇の観音様との対比が素晴らしい。
- 堂内には若者のガイドが一人在駐しており(冬なので炬燵に入っていた。)、適宜、
参拝者に簡単な説明をしてくれる。先着の参拝者が帰った後、小生一人になった時に
ガイドの説明が始まった。
- 言い伝えによると、平安末期にみちのくに黄金文化を花咲かせた
奥州藤原氏の一族である徳姫が亡き夫の極楽往生を願って建立したと
言われている。
- 堂内に暫し佇んだ後に境内を少し散策。外は雪がちらつき始めた。
池の周りは雪が積もって歩きにくく一周は出来なかったが、池の彼方に
見える阿弥陀堂の姿もなかなか良かった。
- 帰りは来た道を引き返す。雪は止みそうになかったが、13:59発の
電車に間に合うように駅までの道を急いだ。
- 運良く雪景色の阿弥陀堂が見られたし、シーズンオフで参拝客も
少なく静かな巡礼を楽しめた。寒かったけれど・・・。
- 池に蓮の花の咲く頃にも訪れてみたいものだ。
橋
欄干付近
案内板
本堂遠望
本堂
池
池
本堂遠望
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