私の古寺巡礼
2011年1月〜2011年12月
10)2011年12月30日(金)
百寺巡礼(その8) 天気:晴れたり曇ったり時雨
- 番外・常寂光寺(京都市)
- 3年振りの大学の同窓会が大阪梅田で開催されたので出席した。久し振りに還暦
を迎えた面々が集まって旧交を暖めた。JRの大阪駅は立派なビルになり目的地に辿り着くのに苦労した。
- 折角、関西まで出かけたので、京都に一泊して翌日百寺巡礼を行う事とした。今回の主目的は二尊院訪問。
- 京都駅9:38発の山陰線の電車に乗り込み嵯峨嵐山駅で下車。天気は晴れだが寒い。
- 取り敢えずは、保津川に掛かる渡月橋を目指す。年末にもかかわらず渡月橋近辺は
観光客で溢れていた。人力車の客引きも激しい。
- 渡月橋を渡って引き返した後で天龍寺へ。ここも観光客で溢れていた。小生は40年位前に
来たことがあるので入門はパス。
- 次は野宮神社を訪れる。ここは縁結びの神との事で若い女性で賑わっていた。
- 美しい竹林が続く小径を歩いて常寂光寺を目指す。
- 常寂光寺は小倉山の麓に位置する。多宝塔のある高台から比叡山、大文字山等
が見渡せる。
- このあたりまで来ると観光客の数も少なくなり境内で静かな時を過ごすことが出来る。
保津川
渡月橋
天龍寺
天龍寺
野宮神社
竹林
常寂光寺山門
仁王門
南天
本堂
多宝塔
京都市街遠望
- 83番・二尊院(京都市)
- 次いで本命の二尊院へ。本尊に釈迦如来と阿弥陀如来の二尊を祀るのが二尊院の由来との事。
- 総門から本堂に至るまで続く長い参道がなかなか感じが良かった。
- 本堂に入ると内陣に確かに仏像が二体並んで安置されていた。右が釈迦如来、左が阿弥陀如来
との事であるが、残念ながら、仏像は小さく薄暗くて遠くにあるので区別が付かなかった。
- 尚、釈迦如来は「この世の人々を送り出す仏」で、阿弥陀如来は「送り出された人々を
迎えてくれる仏」との事。
- 本堂の横の庭園からは「鹿おどし」の音が聞こえてきた。
- 境内の奥は広大な墓地となっている。又、本堂の横の石段を上り詰めた所に
法然の御廟がある。この御廟を訪れた時に急にパラパラと雪が降ってきた。
とにかく寒い。
- 帰る頃には雪は止んで、本堂のバックの小倉山は青空の中にあった。
- 二尊院も観光客は少なく静寂の中にあった。
二尊院総門
参道
唐門
本堂と小倉山
ししおどし
法然上人廟
- 番外・化野念仏寺(京都市)
- 二尊院の後、祇王寺を目指したのであるが、いつの間にかルートを外れ、
化野念仏寺への道になっていた。引き返す事無く、このまま念仏寺への道を進んだ。
- 坂道の参道を登って境内に入る。境内には八千体を超える石仏、石塔が有る由。
- 石垣で囲まれた「西院の河原」と呼ばれる墓地内の無数の小さな石仏には圧倒される。
- 何故か「西院の河原」内での写真撮影は禁止されていた。(40年前には自由に
写真が撮れたのだが・・・。)
- 何はともあれ、一度、千灯供養の時に訪れて見たい物だ。
念仏寺苔
本堂
石仏
石仏
- 番外・清涼寺(京都市)
- 念仏寺から本日最後の訪問地である清涼寺を目指す。
- 立派な仁王門をくぐると、広大な境内の奥に大きな本堂が見える。想像以上の
大きな建物に驚く。ほんとに京都のお寺は立派な所が多い!
- 拝観料を払って本堂内へ。ここの本尊釈迦如来は日本三如来の一つで、釈迦の
生身仏(37歳のお釈迦様の生き姿を刻んだ像)として有名の由。
- 幸いにも、ここでは本尊のすぐそばまで近づく事が許された。参拝客も
少なくじっくりと釈迦如来を拝観する事が出来た。
- 清涼寺からJR嵯峨嵐山駅までは思いの外近かった。
- JR京都駅まで戻り新幹線で帰途についた。伊吹山は雪で真っ白。関ヶ原も雪景色でした。
清涼寺仁王門
本堂
本堂
多宝塔
9)2011年10月20日(木)
百寺巡礼(その7) 天気:晴れ
- 89番・東福寺(京都市)
- ホテルのバイキング式の朝食でエネルギーと栄養を補給。
- ホテルを7:30にチェックアウト。本日も好天で気温は25度まで上がる由。
- 京都駅からJR奈良線に乗り次の東福寺駅で下車。高校生が多数下車して、一つしかない改札口を出るのに
時間が掛かった。
- 駅前の狭い道路を歩いて東福寺を目指す。境内には8:30から入場可能。日下門と言う門をくぐると
正面に大きな本堂(仏殿)と山門が現れ、その大きさに圧倒される。早朝なので人影もほとんど無く静かな
境内の雰囲気を楽しむ。本堂内には釈迦如来像が安置され、天井には龍の図が描かれてあった。
- 9:00から入場料を払って開山堂と普門院の見学が可能。開山堂に通じる回廊を行くと、途中に境内を横切る
川に掛かる通天橋がある。このあたりはモミジの木が繁り紅葉時は素晴らしい景色が楽しめそうである。
- 本堂と山門の横に禅堂、その隣に東司と呼ばれる雪隠(便所)の建物がある。
窓の格子から覗くと中には何個もの掘られた穴が見えた。
東福寺日下門
三門
三門
本堂
回廊
通天橋
開山堂
通天橋
禅堂
東司
東司内部
- 番外・泉涌寺(京都市)
- 東福寺から泉涌寺を目指す。泉涌寺を示す表示板に沿って歩いていったが、
途中で見失った。犬を散歩中のおばちゃんに聞いたら、寺への道を通り過ぎて
いるとの事。引き返してやっとの事で寺に辿り着いた。
- 大門をくぐると直ぐ左側に、楊貴妃観音堂、坂を下った先に仏殿が望まれる。
- 仏殿には黄金の阿弥陀、釈迦、弥勒の三尊仏が安置されている。仏殿の後ろには
舎利殿がある。
- 観音堂には絶世の美女と言われた楊貴妃をかたどった聖観音像が安置。
美人祈願のお守り(¥200なり)も売られていた。三人組のおばちゃん達が
一人何個も購入していた。友達へのおみやげであろう。¥200で美人になれるなら
安い物だ!
- 泉涌寺に来たついでに、直ぐ側にある西国札所15番の今熊野観音寺にも
足を延ばす。巡礼客が多数参拝していた。
- 泉涌寺道を下った所に、老舗の豆菓子の青山豆十本舗がある。おばあちゃんが二人
店番をしていた。「東山五色豆」(¥470)を購入。
- 東福寺駅まで引き返し、今度は京阪電車に乗って京阪三条駅を目指した。
泉涌寺大門
仏殿
仏殿
楊貴妃観音堂
今熊野観音寺
- 82番・知恩院(京都市)
- 京阪三条駅に着いたらもうお昼近く。三条大橋の袂近くのコンビニで
おにぎりと缶ビールを購入。鴨川べりで休憩する事にした。太陽が照りつけて
暑いくらい。冷たいビールを飲んで鴨川の流れを見ながら至福の時を過ごす。
鴨川の水は思った以上に澄んでいた。水が流れ落ちる場所でコサギと青サギが
縄張り争いを演じていた!「トンビに注意」との看板有り。
- 一休みした後で、次の目的地の知恩院を目指す。
- 青蓮院を越えると知恩院の大きな三門が見えて来る。相変わらず、門の前の駐車場には多くの
観光客が屯していた。
- 三門をくぐると正面に御影堂に至る男坂の石段が目に入る。右側が傾斜が緩やかな女坂。
何故か男坂は立ち入れないようになっていた。何はともあれ参拝客が溢れる女坂を
上って御影堂へたどり着く。境内には僧侶に導かれた多数の門徒達のグループが何組
も居てごった返していた。宗教の力とはほんとにすごい!今年は法然の八百回のご遠忌と親鸞の
七百五十回忌との事で余計に信徒の参拝が多いのであろう。
- 御影堂の横を通り右手の長い石段を登ると、勢至堂と法然上人御廟に辿り着く。
さすがにここまで来ると人影も少なくなる。勢至堂の奥には墓地があり、そのなかに
千姫の墓がある。大きな墓であった。
- 再び御影堂まで引き返し、有名な大鐘楼を探す。御影堂から少し離れた高台の
森の中に鐘楼はあった。さすがにでっかかった。ここには誰も居なかった。
- 御影堂あたりで何か音楽が聞こえてきた。何事かと思って引き返すと、
僧侶の行列が来ていた。どうやら法要の一環で善光寺の僧侶達が知恩院へお参り
に来た様であった。そのうち御影堂前で善光寺で一番偉い坊さん(大僧正)の読経が始まった。
その後に、全員が御影堂の中に入って行った。
- 何はともあれ知恩院の内部はとてつもなく広かった。参拝客の数も半端ではない。
鴨川・三条大橋
コサギ
知恩院三門
女坂
御影堂
経蔵
勢至堂
千姫の墓
法然上人御廟
阿弥陀堂
大鐘楼
大鐘楼
善光寺大僧正の列
大僧正
- 88番・高台寺(京都市)
- 知恩院から円山公園を抜けて高台寺に辿り着く。このあたりも観光客で溢れていた。
- 高台寺近辺は何度も訪れて居るが、高台寺を訪れるのは今回が初めてである。
寺への参道も観光客で混み合っていた。
- 高台寺は秀吉の妻ねねが建立した寺として有名である。
- 入場料を払うとまず建物の方丈内に入れる。ここからは庭園が見渡せる。
翌日から夜間拝観が始まるとの事であった。
- 開山堂を見学した後、ねねの廟所・霊屋を訪れる。内陣には右に秀吉像、左に北政所像が安置されている。
北政所像の下にねねが埋葬されている由。
- さらに高台には傘亭と時雨亭と呼ばれる二つの茅葺きの茶室がある。
時雨亭は二階建てで、ねねは、ここから大阪夏の陣の時、大阪方面を眺め、大阪城落城を
知ったと言われている。
高台寺参道
庭園
開山堂
霊屋
傘亭
時雨亭
竹林
- 30番・清水寺(京都市)&番外・八坂塔(京都市)
- 高台寺から清水寺を目指して歩く。目の前に八坂塔が現れる。
- 丁度、塔内を公開中との案内有り。せっかくなので立ち寄る事にする。拝観料¥400。
- 塔の一階には古い仏像が東西南北に四体安置されていた。急な階段で二階まで登ることが可能だった。
- 二年坂、三年坂と清水寺が近づくにつれ参道は観光客で溢れるようになった。行き来するのがやっとの様な
混み具合!修学旅行の生徒、外人も多い。
- やっとの事で清水寺の赤い山門に辿り着く。清水寺は今まで何度も訪れたので
山門から引き返す事にした。
- 帰りは清水坂を下り、建仁寺の境内を通り抜け、花見小路通りを通って四条大橋
に辿り着いた。本日は、ここまでで、百寺のうち三寺を訪問できた。
八坂塔
八坂塔
石仏
清水寺山門
英文案内板
三年坂の賑わい
- 番外・本能寺(京都市)
- 四条大橋を渡り、高瀬川沿いの木屋町通りを京都市役所まで北上。
- 市役所の向かいに本能寺があった。本能寺の直ぐ側の「亀屋良永」と言う
煎餅屋で御池煎餅(¥1,200)を購入。少し甘くて軽い口当たりで旨い
煎餅である。ここから南に賑わう新京極の通りを歩く。途中、誓願寺、錦天満宮などに
立ち寄る。錦天満宮から西に狭い錦市場商店街が烏丸通りまで続く。いろんな旨そうな
食材が売られていた。小浜の焼き鯖も何軒かで売られていた。鯖街道経由で来たので
あろう。
- 四条河原町経由で遠かったがずっと歩いて京都駅まで引き返す。ほんとに良く歩いて5.6万歩。
さすがに疲れた。
- 夕食をどうしようかと駅前をあちこち散策したが、適当な店が見つからなかった。
- 結局、泊まったホテルの案内図にあった東寺駅近くの居酒屋へ行くことにした。
- 少し高級な感じの店であった。ビールに引き続き、マスターお奨めの日本酒を
二種類をじっくりと味わった。つまみの味も旨かった。料金もそれなりの金額でありました。
- ほろ酔い気分で京都駅に戻り、23:30発の夜行バスに乗り込む。バスはガラガラでした。
- 帰りも遅れて池袋は翌朝の8:15に到着。東京の朝は肌寒かった。
本能寺
本能寺
8)2011年10月19日(水)
百寺巡礼(その6) 天気:晴れ
- 番外・平安神宮(京都市)
- 京都の百寺巡礼の続きをやろうと考えていたが中々機会が無かった。
- 紅葉シーズンとなると混み合うので、紅葉前に思い切って行こうと決心。
- 効率良く、往復夜行高速バスとホテル一泊を組み合わせた。
- JTBパブリィシング社の「京都を歩く」と言うガイドブックをベースに、
起点から徒歩で各寺を巡った。幸い天気に恵まれ、2日間フルに効率良く百寺巡礼を行う事が出来た。
- 10月18日(火)池袋22:00発の夜行バスに乗り込む。平日でもあり
最終的な乗客は6名!
- 東名高速の工事中との事で渋滞があり、京都駅には翌朝40分遅れて6:40到着。
京都駅前はまだラッシュアワー前で静かだった。
- コインロッカーに大きな荷物を預けて、地下鉄に乗り丸太町で下車。京都御苑を横切り、鴨川を渡り
まず平安神宮を目指す。天気は晴れで秋の太陽が眩しい。
- 8:20頃到着。早朝なので広大な境内は一つの団体を除きひっそりとしていた。
- 赤い大きな鳥居近くのコンビニでおにぎりを買って朝食。
- 次に琵琶湖疎水沿いに歩いて南禅寺を目指す。天気は快晴で秋の日差しが暑くなって来た。
京都御苑
平安神宮門
本殿
大鳥居
- 29番・南禅寺(京都市)
- 南禅寺は今までも何回か訪れた事がある。何と言っても大きな三門が有名である。
- 今回は三門が特別公開中とのことで、初めて三門に上った。
- 急な階段を登り切ると展望が開ける。内部には金色に輝く釈迦如来と十六羅漢像が見られた。
- まだ朝早いので他には誰も居ず、暫しの間、一人で静かな時を過ごす事が出来た。
- 三門から下りて、次は南禅院の庭園を見学。直ぐ近くに煉瓦造りの琵琶湖疎水高架がある。
- 次いで永観堂を目指す。このあたりに来ると観光客の姿が目立ち始める。
南禅寺三門
三門上より遠望
三門上より遠望
本殿
琵琶湖疎水
琵琶湖疎水
庭園
庭園
- 86番・永観堂(京都市)
- 永観堂も今回が二回目の訪問である。「みかえり阿弥陀」と共に紅葉の名所として有名であるが、
紅葉にはまだ時期が早すぎるので、思った程の参拝客はいなく、静かな雰囲気を味わう事が出来た。
- 「みかえり阿弥陀」は高台に建つ阿弥陀堂に安置されている。横からも拝観が出来る。
阿弥陀様は思いの外小さい。暫し一人だけで阿弥陀様と対峙。
- その内、御影堂から読経が聞こえてきた。御影堂に座して暫く僧侶達の唱える読経を聞いた。
- 園内を散策。多宝塔は石段を登った高台にあり、京都市内を遠望出来る。
- 永観堂を後にして、琵琶湖疎水沿いの「哲学の道」を歩いて次の法然院を目指す。
- 「哲学の道」は多くの観光客、修学旅行の学生が歩いていた。
永観堂石碑
山門
御影堂
阿弥陀堂
阿弥陀堂
多宝塔
多宝塔より遠望
- 90番・法然院(京都市)
- 「哲学の道」を外れた法然院への道は鬱蒼とした木々に囲まれていた。
- 石段を登り茅葺きの山門をくぐると苔に覆われた庭が続き、その先に本堂があった。
- 残念ながら、本堂内は非公開で、4月と11月の1日から7日のみ特別公開される由。
- 哲学の道の賑わいが嘘のように、参拝客は少なく静かであった。
法然院参道
山門
庭園の苔
本堂
石柱
- 22番・銀閣寺(京都市)
- 法然院から続く道を10分程歩くと銀閣寺の参道に辿り着く。
- 参道は参拝客で溢れ、急に騒がしくなった。境内の中も観光客の列が続く。
- 銀閣寺は40年以上前、小学生の時の修学旅行で来た記憶が有る。
- 入口近くでは、銀閣寺の写真を撮ろうにも観光客が多くて良い構図が取れなかった。
- 庭園内の巡回路は段々と高度が上がって行く。高台と出口の前でやっと
満足の行けるアングルを得た。それにしても園内の混み具合はすごい。
- 山門を出て哲学の道に通じる参道の両脇には土産物屋が並び、まるで
竹下通りを連想させる賑わいであった。
銀閣寺
本堂
庭園内
東求堂
銀閣寺遠望
銀閣寺
- 25番・真如堂(京都市)
- 哲学の道を引き返し、ガイドブックに従って真如堂を目指す。
- 途中まで何カ所か真如堂の案内板があったが、途中で見失い
道に迷ってしまった。おばちゃんに尋ねると反対方向に歩いていた。
- 引き返してやっとの事で寺に辿り着く。
- 思いの外広い境内と正面にとてつもなく大きな本堂が現れた。右側には大きな三重の塔がそびえる。
- 銀閣寺の騒ぎが嘘のように参拝客もまばらで静かであった。
- 本尊の阿弥陀如来は、年に一度11月15日のみにご開帳されるとの事で
拝観できなかった。
- 何はともあれ暫く静かな一時を過ごすことが出来た。
真如堂山門
三重塔
本堂
本堂
石仏
- 番外・金戒光明寺(京都市)
- 真如堂の隣に金戒光明寺があるので、そこにも参拝した。
- 予想外に大きく立派な御影堂には、多数の門徒の団体で溢れていた。
- 阿弥陀堂には大きな阿弥陀様が安置されていた。
- 寺を後にして、吉田山を経由、京都大学のキャンパスの横を通り
出町柳駅にやっと辿り着いた。本日は約4.2万歩と良く歩いて疲れた。
- 電車で京都駅に引き返し、東寺の近くのホテルに16:00チェックイン。
- 二年前には無かったが、京都駅の南側に大きなイオンモールが出来ていた。
- モール内のスーパーで今夜の地酒と食材を購入。寝不足と疲れですぐに酔っぱらった。
本日は百寺のうち五寺を訪問出来た。
金戒光明寺本堂
阿弥陀堂
大方丈
7)2011年2月27日(日)
百寺巡礼(その5) 天気:晴れ
- 番外・羽賀寺(福井県小浜市)
- 週刊日本の仏像に載っていた羽賀寺をまず訪れる事にする。車で朝9:00過ぎに到着。
- 杉の木立の参道を進むと石段がある。石段を登ると入母屋造りで檜皮葺の本堂が現れる。
- 本堂に辿り着くも誰もいなく中にも入れない。拝観は9:00からと書いてあったのだが・・・
- 途方に暮れていると、9:15頃おばちゃんが”すいません”と言いながらやって来た。
- 本堂の入口を開けながら、”こんな早朝に客はいないと思った。”と弁明していた。
- 拝観料を払って中に入る。中央に長らく秘仏とされていた為、彩色豊かな十一面観音が鎮座ましましていた。
ふくよかな顔で右手が非常に長いのが特徴である由。
- 拝観者は小生のみ。先ほどのおばちゃんが簡単に解説してくれた。
- 716年に行基が勅命により創建した由。
- おばちゃんの説明もなかなか良かった。唯一人本堂の観音様の前で孤高の時を過ごした。
入口
参道
本堂
鐘楼
石仏
石仏
- 35番・百済寺(滋賀県愛知郡)
- 小浜市を後にして、先輩の車にて、滋賀県の湖東三山(百済寺、金剛輪寺、西明寺)を目指す。
- 鯖街道を通って、琵琶湖大橋を渡り、東名高速道路経由で百済寺に辿り着く。
- 聖徳太子の御願によって創建された、近江最古の寺との事。
- まず本坊で入山料を払い、長い石段を登り始める。まもなく山の中腹にある
仁王門に辿り着く。仁王門には大きな草鞋(2.5m)が2足飾られている。
五木寛之も願掛けをしたとの事。
- 更に石段を登り続けるとやっと本堂に辿り着く。途中に推定樹齢430年の観音杉がある。
- 本堂には秘仏で2.6メートルもある十一面観音が祀られている。
- この寺の梵鐘は、余韻の長さと音色の美しさで「昭和の名鐘」と言われている由。小生も
一突き撞いた。確かにそんな感じがした。
- 参道の一角に百済寺を絶賛した人のリストがあった。五木寛之はもとより、藤原定家、春日の局、白州正子、小林秀雄、岡部伊都子等の
名前があった。
- 又、この寺の庭園は「天下遠望の名園」として有名。高台の「遠望台」
からは湖東の平野が見下ろせる。
- ここも参拝客は少なくて静かな寺巡りを楽しむ事が出来た。
看板
参道
山門
仁王
大草鞋
観音杉
本堂
鐘楼
絶賛者リスト
庭園
湖東を望む
- 番外・金剛輪寺(滋賀県愛知郡)
- 入口の門には大きな赤提灯が掛かっていた。
- 山門をくぐると長い坂道の参道が続く。両側にはずらりと千体地蔵が
並んでいて少し異様な雰囲気であった。
- 山門には百済寺と同様に大きな草鞋が掛けてあった。
- 間もなく本堂が現れる。左手には三重の塔が見える。
- 本堂内には秘仏聖観音が祀られている。
- 三重の塔内には大日如来が安置されていた。
- この寺にも苔生した庭園があった。
- ここも参拝客は少なく静かな寺巡りを楽しめた。
山門
提灯
参道
千体地蔵
山門
大草鞋
本堂
三重塔
大日如来
庭園
庭園
- 34番・西明寺(滋賀県犬上郡)
- 最後に西明寺を訪れる。寺は名神高速道路のすぐ側にある。ここは結構の数の参拝客が訪れていた。
- 本堂内には多くの仏像が鎮座していた。ちょうど多くの参拝客向けに、おじさんのガイドが一生懸命
説明しているところであった。
- 本尊は秘仏の薬師如来像との事。
- 本陣の裏側にも多くの仏像があった。
- 本堂の右側には三重の塔がある。
- 西明寺を最後に今回の古寺巡礼の旅は終了。
- 先輩の車で米原駅まで送ってもらい帰途につく。
本堂
本堂
三重の塔
三重の塔
仁王
山門
大杉
6)2011年2月26日(土)
百寺巡礼(その4) 天気:晴れ
- 13番・那谷寺(石川県小松市)
- 福井県の小浜市に住む大学の先輩に一泊二日で会いに行く事になった。
- 小浜市には百寺のうちの二つの寺があることが判明。せっかくの機会なので訪問することにした。
- 今回は先輩の車で寺巡りをする事となり、行動範囲がぐんと広まって二日で7寺を巡る事が出来た。
- 金曜日の夜、新宿駅前23:55発の福井行きの夜行バスに乗り込む。0:00前近くの
新宿ターミナルは、帰宅を急ぐ若者たちでごった返していた。
- 夜行バスはネット予約をしたのであるが、バスの詳細は知らなかった。
座席は当然3列と思いきや、4列席!おまけにトイレが付いていない。
夜行バスではトイレは必ずあると思っていたので驚く。途中3回の
P/A休憩時にトイレに行くしかない。ワンカップを飲んで眠って行こうと言う思惑は外れてしまった。おまけに座席は硬くて寝心地は良くない。
結局熟睡できなかった。
- 敦賀駅には予定より少し遅れて、土曜日の朝6:35に到着。
先輩がすでに車で待っていた。
- 取り敢えずは白山信仰の寺と言われる那谷寺を目指すことにする。天気は晴れ、でも雪が積もっており寒い!
- 那谷寺には8:15に到着。しかし、冬期の拝観は8:45から。寒いので車の中で待機する。
- 山門をくぐると左側に朱色の金堂がある。参道の両側は苔生して苔が美しい。間もなく左側に池と大きな岩山が現れる。
岩山には洞があり地蔵が祀られていた。
- 突き当たりの石段を登ると本殿に辿り着く。本殿には秘仏の十一面千手観音が安置されている。
本殿の奥は岩窟の中を通り抜けられ「胎内くぐり」が出来る。
- 本殿から左に続く道を進むと、少し小振りな三重の塔に辿り着く。
- 我々二人が訪れた時は境内内は清掃の女性達のみで静かな時を過ごす事が出来た。
- 帰る頃には団体の一グループが参拝に来ていた。
石碑
正面入口
山門と参道
金堂
苔
岩山
本堂
三重塔
地蔵
- 18番・吉崎御坊(福井県坂井郡)
- 次に、蓮如(浄土真宗)が15世紀に創ったと言う吉崎御坊を目指す。
- 吉崎御坊のパーキングに到着。近辺には吉崎御坊と称する建物が乱立している。
- パーキングの直ぐ側にあるのが、吉崎西別院、更に吉崎東別院と言う建物がある。
- その間にある石段を登ると、一番奥にある“願慶寺”があった。
建物は寺と言うよりは、民家に近い。到着した時に、丁度そこの住職が現れた。大きな広間に小生のみ招き
入れ、住職が自ら石油ストーブに火を付け、座布団を進められてゆっくりしてくださいとの事。やがて彼の吉崎御坊に関する講釈〔愚痴も含む〕
が延々40分も続くことになった。
- 彼の説によると、吉崎御坊は寺ではなく役所であった。又、本家本元の吉崎御坊はここの“願慶寺”
のみで、他はまがい物であるとの事であった。五木寛之も何度も自分の寺に足を運んだ由。確かに
講釈を受けた部屋には、いろんな資料が展示されていた。
- 嫁脅しの伝説(吉崎参りをする嫁に対する姑による脅し)の肉付きの鬼面を住職が被って
説明してくれた。「嫁威肉附面縁起」というパンフレットをもらった。この原稿は慶長16年(17世紀)に
作成された由。
- 小生に対する講釈が終わった直後、15名ほどの団体客がやってきた。彼らも
同じ講釈を聞かされたことであろう。バブルの頃は観光客で賑わったそうであるが、
今はどこも閑散としていて寂れた感じであった。資料館と称する建物も閉館していた。
- 寺から少し登った所に小高い丘があり、高村光雲作の大きな蓮如の像があった。
丘から北潟湖の眺めが良かった。
西別院山門
参道
願慶寺山門
百寺巡礼
願慶寺
蓮如像
北潟湖
- 17番・永平寺(福井県吉田郡)
- 次は、鎌倉時代(13世紀)に道元によって開かれた、曹洞宗の大本山永平寺。
- 正午ごろに永平寺に到着。ここは学生時代〔40年前〕に一度訪れた事があるので
あるが、もう全く記憶に無い。
- 境内は深い雪に覆われて寒い。拝観料を払って建物内に入ったが、入口は、でっかくて立派でとても寺とは思えない。
- 途中にあった僧堂で丁度昼食が始まるところで若い雲水達が集まっていた。
- 参拝順路に従い、長い階段を上り下りして、承陽殿(道元の廟), 法堂(説法の道場)、仏殿(お釈迦様を祀る)と巡っていく。
立派な法堂だけは40年前の記憶に残っていた。
石碑
唐門
法堂
仏殿
杉木立
山門内
山門
- 19番・明通寺(福井県小浜市)
- 今夜の宿泊地である小浜市内に戻り、まず明通寺を訪れる。
- 明通寺には15:00前に到着。松永川に掛かる赤い橋を渡って
参道に入る。拝観料を払った後で、係りの男性が本堂内で説明をしてくれた。
- 拝観者は我々2名のみ。本堂(国宝)は茅葺き屋根を改修中との事で覆いに隠されていて
外観が見られず、写真が撮れなかった。残念。本尊は薬師如来像。
- 本堂の横を登った所に三重塔がある。こちらは茅葺き屋根の改修が終わったばかりの由。
- 百寺のもう一つの寺、神宮寺へも行ったが、丁度、お水送り行事の真っ最中との事〔3月2日が本番〕
で門は閉ざされ中に入れなかった。これも残念。
- 小浜市に引き返し宿泊するビジネスホテルにチェックイン。
- 夜は先輩と居酒屋で旧交を暖めた。
石碑
橋
参道
山門
仁王
本堂(改修中)
本堂正面
三重の塔
神宮寺入り口
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