私の古寺巡礼
2012年1月〜2012年12月
7)2012年11月7日(水)
百寺巡礼(その9) 天気:晴れ
- 番外・御霊神社(京都市)
- 京都の百寺巡礼の続きをやりたいとずっと考えていたのであるが、私事で忙しくて
中々機会が無かった。やっと一段落したので、早速、京都行きのプランを立てた。
約1年振りの京都訪問だ。
- 11月6日(火)所沢駅22:15発の夜行バスに乗り込む。予想通り平日なので
バスはガラガラ。車内を占有した気分!
- 京都駅前に翌朝6:30頃到着。天気はまずまず。
- コインロッカーに荷物を預けていざ出発。まず目指すは相国寺。地下鉄に乗って
今出川駅で下車。但し、相国寺の拝観は10:00から。時間が十分ある。
- 取り敢えず、駅の側の牛丼店で朝定食を食す。近くに工事現場があるの店はガテン
系の客で混み合っていた。
- 同志社大学の脇を通って相国寺の境内を散策する。境内はとてつもなく広い。
境内の道を通勤客や学生が自転車で慌ただしく走り抜ける姿が目立った。
- まだまだ時間があるので、近くの御霊神社に行くことにする。
- 御霊信仰とは疫病の原因は祟り神にあるとの考え方との事。祟りから逃れるため
御霊神社が設けられた由。
- 早朝なので参拝客もいなくてひっそりとしていた。ここは応仁の乱勃発の
地の由。石碑が建っていた。
- 境内で暫く静寂の時を過ごす。通勤途中の若い女性が一人熱心に拝んでいた。
何を願ったのであろうか?
鳥居
応仁の乱勃発
本殿
- 84番・相国寺(京都市)
- 10:00前に相国寺に引き返す。入山料¥800なり!参拝客はほんの数名。
- 相国寺は足利三代将軍義満が10年の歳月を掛けて建立した由。
- まずは法堂へ。寺の年配のおじさんが簡単に説明してくれた。
ここは天井に狩野光信によって描かれた大きな鳴き龍が有名である。正面には黄金に輝く
釈迦如来像と脇士が安置されていて荘厳さを感じた。鳴き龍の下で手を打って反響を確かめたが今一であった。
- この龍の眼はどの方向から見ても睨み付けられているように見えるとの説明が
あった。確かにそのように思えた。
- 次いで、開山塔を見学。ここには開山の祖、夢想国師等の木像が多数安置されていた。
建物から眺める庭園も美しかった。
- 最後に浴室を見学。ここにも説明員がいた。ここの風呂は俗に言う蒸し風呂である。
- 建物の中、境内共に参拝者は少なくゆっくりと静かに見学できた。
山門
法堂
庭園
浴室
- 第87番・本法寺(京都市)
- 狭い京都の通りをすり抜けて本法寺へ辿り着く。
- この寺は室町時代に日蓮宗僧侶、日親上人により建立された。
- ここの寺で有名な寺宝は長谷川等伯の描いた巨大な(10mx6m)
佛涅槃図である。実物(普段は複製を展示)は宝物展示館にあり、
館の一階から見ると圧倒される大きさであった。二階から見ると全容をくまなく見ることが出来る。
- 小生の他誰も居ず、涅槃図を静かに鑑賞する事が出来た。
- 巴の庭と呼ばれる庭園も有名である。
山門
多宝塔
本堂
開山堂
庭園
- 番外・釘抜地蔵(京都市)
- 近くの人形寺と呼ばれる宝鏡寺で人形塚を見た後、釘抜地蔵
を目指す。
- 細長い参道の奥に小さな地蔵堂があった。
- 入口には大きな釘と釘抜きとオブジェがあった。
- お堂の壁には釘と釘抜きを打ち付けた絵馬がぎっしりと
貼り付けられていた。
宝鏡寺人形塚
山門
地蔵堂
釘の絵馬
オブジェ
- 番外・千本釈迦堂(京都市)
- 鎌倉初期に建てられた本堂は洛中最古の国宝建物の由。確かに建物は古びていた。
- 霊宝館には古びた六観音像や釈迦十弟子像等が安置されていた。
- この寺は本堂造営時の棟梁の妻であった「おかめ」の徳(内助の功)を忍ぶ
「おかめ信仰」で有名。本堂に信者から奉納された多数のおかめの像や面が展示されていた。
- 境内には大きなおかめ像があった。
山門
本堂
おかめ像
- 第21番・金閣寺(京都市)
- 次いで菅原道真を祀る北野天満宮、桜で有名な平野神社経由で金閣寺を目指す。
- 今まで観光客の少ない神社仏閣を巡って来たが、さすがに金閣寺となると
観光客の数も半端でない。小生が小学生の時に修学旅行で訪れたが、相変わらず、
修学旅行生の姿も多かった。ここを訪れるのはほぼ40年振りである。
- 参道の入口から近くに大文字山が見えた。
- 境内に入ると、快晴の空の下、黄金に眩しく輝く金閣寺が目に入った。青い空とのコントラスト、
水面に映る姿も美しい。思わず何度もカメラのシャッターを押してしまった。
- 回りでも多くの観光客が写真を撮りまくっていた。確かに絶好の被写体である。
- 金箔を張り替えた為に40年前よりもはるかに煌びやかに見えた。
- 園内を巡って庭園を鑑賞。銀閣寺の時ほど騒がしくなかったが、園内の
土産物店は賑わっていた。外国人の姿も多く見られたが、尖閣諸島領土問題の
余波で中国人観光客の姿は見られなかった。
北野天満宮入口
山門
本殿
平野神社鳥居
本殿
季節外れの桜
大文字山
石碑
山門
金閣寺
金閣寺
銀泉水
小滝
石仏
- 番外・広隆寺(京都市)
- 金閣寺に辿り着いた頃から、左足に痛みを感じ出して来た。
- 先週末の飯坂温泉のフルマラソンで痛めた所が歩き過ぎで
痛みが再発して来たようだ。
- 何はともあれ、京福電車の北野線の北野白梅駅まで歩いて
そこから帷子ノ辻駅まで電車に乗る事にした。
- そこから足を引きずる様にして歩いてやっと広隆寺にたどり着く。もとろん目的は
弥勒菩薩半跏思惟像と対面するため。
- 弥勒菩薩が安置される霊宝殿の中の照明は異常に暗かった。館内には大小多数の仏像が
安置されていた。お目当ての弥勒菩薩半跏思惟像は、ほぼ真ん中の位置に安置されていたが、
残念ながら、離れているのと、暗い照明の為、写真のような細部が見られなかった。
- この像は「一切衆生をいかにして救おうかと考えている」姿だとのこと。
- たくさんの仏像が安置されていたので、今一、存在感が薄く思われた。単独で安置、展示
すべきではないか。
- 弥勒菩薩半跏思惟像の近くに泣き弥勒も安置されていた。
- 小生に取っては、向かい側に安置されていた巨大(高さ2m〜3m)な三体の観音像(千手&不空羂索)の方が
存在感があり印象に残った。
- この日の寺巡りはこれにて終了。地下鉄に乗って京都駅まで戻り、駅の近くのホテルに
チェックイン。左足の痛みは更にひどくなっていた。
南大門
講堂
本堂
8)2012年11月8日(木)
百寺巡礼(その10) 天気:晴れ
- 85番・萬福寺(京都市)
- この日も天気は良好。左足の痛みは湿布薬を貼ったにも拘わらずまだ引いていない。
- 本日の予定をどうしようかと考えたが、ホテルのチェックアウトを遅らせて、
取り敢えず予定通り萬福寺へ行くことにした。
- 京都駅からJR奈良線で黄檗駅まで。駅から5分くらいで参道に辿り着く。
- 毎月8の日は「ほてい祭り」の日との事で、総門前や境内に多くの夜店が出ていた。
- ラッキーな事に、この日は入山料¥500がタダとの事であった。
- ここの境内もとてつもなく広く、大きな建物が一杯あった。
- まず三門をくぐると天王殿があり、ここには黄金の布袋様が祀られていた。
- 回廊の一角に魚の形をした大きな木片が吊されていた。これは木魚の原形である由。
- 大きな本堂には大きな釈迦如来座像(2.5m)が祀られていた。
- 境内を一回りしてくると天王殿で読経の声がして来た。「ほてい祭り」なので
僧侶が集まって布袋様を拝んでいたのだ。
- 帰りに受付のおばちゃんに寺のパンフレットをもらおうとしたら、無料の日なのでと断られて
しまった!一枚位いいじゃないか!
ほてい祭
総門
三門
布袋様
木魚
法殿
本尊
天王殿と僧侶
開山堂
- 番外・随心院(京都市)
- JR奈良線六地蔵駅から地下鉄に乗り換えて小野駅で下車。小野小町ゆかりの随心院を目指す。
- 寺には観光客の姿は見えずひっそりとしていた。寺の前に小野梅園と名付けられた梅園があった。
- 入山料を払って建物内に入る。狩野派の優美な襖絵が印象的であった。小野小町宛の恋文を
下張りにして造ったという小町文張地蔵もあった。
- 次いで誰も居ない本堂へ。黒ずんだ本尊の如意輪観音と静寂の中しばし対峙する。
なかなか良い雰囲気であった。
- 外に出て寺の背面にある小町宛の恋文を埋めたとされる文塚を見る。
- 又、寺の正面にある小町が化粧したと言われる化粧井戸も訪れた。
- この後、醍醐寺へ行く予定であったが、左足の痛みの為断念した。
- 地下鉄に乗って京都駅まで引き返す。
山門
入口
梅園
小町歌碑
本堂
庭園
文塚
小町化粧井戸
- 番外・高山寺(京都市)
- 京都駅からJRバスで高雄行きのバスに乗り込む。高雄フリー乗車券を買うと
往復¥1,000が¥800だった。
- 約1時間で栂ノ尾に到着。まず高山寺を訪れる。残念ながら紅葉を見るにはまだ少し早かった。
- 裏参道の石段を登り入口で入山料¥500を払う。高雄の三寺の入口はすべて学生アルバイトだった。
- 石水院と呼ばれる建物を見るのは別料金との事でパスした。
- 開山堂と金堂を見学した後、西明寺を目指す。
裏参道
参道
開山堂
金堂
石碑
- 番外・西明寺(京都市)
- 清滝川に掛かる赤い橋を渡って山門までの坂道を登る。
- ここの紅葉もまだ少し早かった。
- 本堂を見て最後の神護寺を目指す。
橋
三門
本堂
紅葉
- 第23番・神護寺(京都市)
- 痛む左足を引き摺りながら神護寺の入口にやっと辿り着いた。
- 長い石段を登り切るのが辛かったが、ここの紅葉は少し見所があった。
- やっとの事で山門に辿り着くと、すでに16:00頃。
- 入口で閉門は16:30との事。え!そんなに早いのと驚くが、仕方なく
¥500払って入山。大急ぎで金堂を目指す。
- 金堂も閉じる寸前で僧侶達が片付けをやっており中に入れなかった。
- 残念ながら入口から遠くの仏像達を眺めるしかなかった。
- 境内では僅かの間であったが紅葉を楽しむことが出来た。
- 瓦投げの場所にも行ったが店はすでに閉まっていた。
- 16:30に閉門とのアナウンス。急いで出口へ。非常に慌ただしかった。
- 外に出て気がついたのだが、ライトアップで17:00から再び別料金(¥800)で
開門する事になっていたのだった。係員に入口でそれを言ってもらいたかった。
- とても¥800も払って再入場する気は起こらず、京都駅に引き返す事にした。
参道
石段
三門
明王堂
金堂
金堂と紅葉
五大堂と紅葉
かわらけ投げ
紅葉
- 17:15のバスに乗って京都駅に18:15位に到着。
- 東京行きの夜行バスの出発は23:00。時間が一杯ある。
- 結局、駅近くの居酒屋で夕食を摂った後、駅ビル内のプロントで時間を潰した。
- 酔っぱらってバスの中で熟睡。所沢駅には朝7時前に無事到着した。
- 京都の百寺はあと三千院と浄瑠璃寺を訪れれば終了。
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