私の古寺巡礼
2015年1月〜2015年12月
19)2015年10月26日(月)
百寺巡礼(その19) 天気:快晴
- 第8番・飛鳥寺(奈良県明日香村)
- 大阪マラソンの翌朝、大阪阿倍野から近鉄南大阪線の電車に乗り、まず明日香を訪れるため橿原神宮前駅を目指す。天気は幸いに快晴!
- 橿原神宮前駅には9:00頃到着。駅前のレンタサイクルで自転車を借りる事にした。料金は1日¥900なり。
- おじさんから地図をもらって簡単な説明を受けた後、飛鳥寺を目指す。
- その前に甘樫丘展望台と呼ばれる高台に登ることにする。麓に自転車を止めて歩いて展望台を目指す。
昨日フルを完走した足での坂道登攀は少々きつかった。
- 天気が良く展望台からの眺めは素晴らしかった。遠くに金剛、葛城連山、二上山を近くに大和三山を望む事が出来た。
- 少々迷いながら飛鳥寺に到着。飛鳥寺は思った以上にこじんまりとした寺であった。
- 拝観料を払って日本最古の飛鳥大仏とご対面。ちょうど本堂内は小生のみ。しばし大仏様と対峙する。
- お寺の人が「写真を撮ってもいいですよ。」と言ってくれたので大仏様の写真を撮らせて頂く。
ほとんどの仏像は「写真厳禁」の表示があるのだけれど、写真許可とは珍しい。
- 寺のすぐ近くに蘇我入鹿の首塚があり、そこも訪れる。
- 飛鳥寺を後にして、次の目的地へ。亀形石造物の標識を見つける。中へ入ろうとしたら有料との事で諦める。
代わりにすぐ近くにある酒船石へ(ここは無料!)階段を登った竹藪の中に大きな石が鎮座していた。
いったい何に使ったのだろう?
- 見所はたくさんあるのだが、小生の持ち時間はあまりない。地図を眺め、最後に天武・持統天皇陵経由で高松塚古墳
を訪れる事にした。
- 高松塚古墳は有名なのでたくさんの人が訪れていた。高松塚壁画館で復元された壁画を見る。
- 高松塚古墳を最後に橿原神宮前駅に戻りレンタサイクルを返却。次の當麻寺へ。
金剛、葛城山
二上山、天香具山
畝傍山
レンタサイクル
飛鳥寺山門
大仏
本堂
観音堂
首塚
地蔵
酒船石
酒船石
御陵
高松塚
高松塚
- 第9番・當麻寺(奈良県當麻町)
- 橿原神宮前駅から12:00過ぎの電車に乗り、當麻寺駅で下車。二上山の麓にある當麻寺を目指す。
- 駅で数名の客が降りて全員當麻寺を目指す。
- 歩いて15分位で仁王門に到着。入った所に日本最古と言われる鐘楼がある。
- 境内をまっすぐ進むと正面に本堂、右に講堂、左に金堂が現れる。
- 本堂、講堂、金堂は拝観料を一度払えば、すべて見学可能。それぞれ録音テープによる解説が繰り返し流されている。
- まず曼荼羅堂と言われる本堂へ。
- 本尊として中将姫が編んだと言われる巨大な文亀曼荼羅が須弥壇の正面に鎮座している。
- その横には中将姫像、右奥には十一面観音像が安置されていた。
- 次いで金堂へ。ここには国宝の大きな(2m)弥勒菩薩像と四天王立像が祀られている。
但し四天王のうち二体は展示会にお出ましで不在であった。
- 講堂にはやはり金色に輝く2mを超す大きな阿弥陀様の周りに数々の古仏(菩薩、千手観音等)が並んでいた。
- 當麻寺は思った以上に大きく境内も広かった。参拝客の数は少なく境内は静かであった。
- 東塔と西塔が創設当時のまま並んで現存するのは日本で唯一との事で国宝となっている。
- 他にも中之坊、奥の院等拝観場所があったが、時間もなく有料であったので見学は見送った。
- 歩いて駅まで戻り、駅前の中将堂本補で名物の「中将餅」(草餅)をお土産に購入。(あんこがあっさりと
した味で旨かったです。)
- 13:27分発の阿倍野行きの電車に乗り込んで、天候に恵まれた今回の百寺巡礼の旅は修了。
山門
仁王
鐘楼
本堂
講堂
金堂
本堂
東塔
西塔
西塔
- 番外・法華寺(奈良市)
- 10月23日(金)所沢駅22:10発の夜行バスに乗り込む。バスは予想以上に混んで満席。
- 土曜日の朝7:40頃に大阪駅に到着した。
- 環状線で鶴橋駅へ。そこで近鉄奈良線に乗り換え、新大宮駅で下車。歩いて法華寺を目指す。
- 15分ほどで法華寺に到着。ちょうど24日から本堂にて国宝十一面観音菩薩立像の特別開扉が始まった
日でラッキーでした。(特別公開以外の日は国宝と同じお姿のご分身様の拝観となる由。)
- 特別公開との事で拝観料¥1,000なり。
- 観音様は厨子の中に納められ背丈は1m余り。残念ながら厨子内は薄暗く、少し離れているので写真で
見たような詳細が見られなかった。まあ本物が拝観できたので由としよう。
- 慈光殿(収蔵庫)でも国宝の阿弥陀三尊及び童子像(絹本着色掛幅装三幅)が特別公開されていた。
- 境内には光明皇后が薬草を煎じ、その上記で多くの難病者を救済された浴室もあった。
- 思ったほど拝観客はいなくて静かな雰囲気を楽しむことが出来た。
法華寺三門
看板
本堂
風呂
石仏
- 番外・海龍王寺(奈良市)
- 続いて法華寺のすぐ近くにある海龍王寺を訪れる。
- こじんまりとした寺で境内もそれ程広くない。
- ここでの見物は、本堂に安置された、光明皇后のお姿を写したと言われる彩色鮮やかな本尊の十一面観音菩薩立像である。
長い間秘仏だったお陰で鮮やかな色が残っている。幸いにも、24日から特別公開が始まったばかりであったし、間近
から拝観する事が出来た。
- 西金堂と呼ばれるお堂内には国宝の五重小塔が安置されていた。
- ここも拝観客は少なくて静かであった。
海龍王寺山門
境内入口
本堂
西金堂
本尊写真
- 番外・不退寺(奈良市)
- 最後に不退寺を訪れる。ここは在原業平ゆかりの古刹との事。
- この寺もこじんまりとした寺であった。
- 開祖の業平が自作したという大きな聖観音が安置されている。
- ちょうど六歌仙のひとりである在原業平朝臣画像が特別開帳されていた。
- 寺の参拝客は小生のみでヒッソリとしていた。
不退寺山門
石碑
本堂
多宝塔
- 午後は日曜日の大阪マラソンの受付にインテックス大阪に行く必要があり、大阪に引き返した。
17)2015年8月30日(日)
百寺巡礼(その17) 天気:小雨
- 49番・久遠寺(身延山、山梨県)
- 今年は公私共々に忙しくて、なかなか寺巡りが出来なかった。
- やっと前から行こうと思っていた身延山行きを決行。電車でのんびり行こうと思ったが、
予想外に時間とお金が掛かることが判明。ネットで調べると、新宿から身延山行きの高速バス
が運行されていることが判明。バスで行くことにした。片道¥2,900。
- 朝6時前に自宅を出発。生憎の雨模様の天気。身延山は大丈夫かしらん?
- 新宿の高速バス乗り場は朝から多くの乗客で混み合っていた。富士山5合目行きのバスは
3台も配車されていた。多くの若者と外国人が乗り込んでいた。でもこの天気では富士登山は
大変だろう。
- 何はともあれ、身延山行きのバスは7:40出発。乗客は6名!
- バスは中央高速を快調に進んだが、窓の外はずっと雨模様。
- 甲府昭和ICで高速を降りて一般道へ。久しぶりに稲穂の水田を見る。
- 身延山のバス停には11:00過ぎに到着。降りたのは小生を含めたったの二名。
バス会社もこれでは赤字?
- 小雨の中久遠寺を目指す。しばらく歩くと目の前に大きな三門が現れる。
- 三門の向かいに観光案内所があったので、立ち寄っておばちゃんに案内図をもらう。
- 三門をくぐると、杉木立の参道が続くが、客は一組のカップルのみで閑散としていた。
- まもなく壁を思わせるような菩提梯と呼ばれる287段の石段が現れる。高さは
104メートルある由。昨夜の宴会の酒の残る体には、この急な石段を登り切るのはきつかった。
石段の高さも普通の石段に比べて高かった。登り切ると汗をかいていました。
- 石段を登り切ると正面に立派な本堂が、左には赤い五重塔が現れる。
- まず本堂に参拝。天井には大きな龍が描かれていた。須弥壇には金色の仏像数体と大きな日蓮聖人
像が泰安されていた。
- 本堂、祖師道、仏殿と堂内を巡った後、本堂地下にある宝物館(¥300)を見学。
- 境内および堂内ともに、白装束を纏った一組の信徒のグループを除き参拝客の数は少なく、静かな雰囲気を
楽しむことが出来た。
- その後、日蓮聖人の御廟所と御草庵跡を訪れる。ちょうど御廟所では僧侶の読経が始まった
ところであった。御草庵跡の側の法界堂と呼ばれる小さなお堂では一人の若者が一心不乱に
太鼓を叩きながら「南無妙法蓮華経」を唱えていた。大きな太鼓の音があたりに響き渡っていた。
- 時計を見ると13:00。17:10のバスまではまだまだ時間がある。
- 天気は良くないが、歩いて奥の院まで行くことにする。案内所のおばちゃんは奥の院まで
歩いて2時間半掛かると言っていた。
- 雨は止んでいたが晴れる見込みは全くない。何はともあれ奥の院への参道を歩き始めた。
- 思った以上の急な上り坂が続く。だんだんと汗をかき始めた。ポロシャツを脱いで半袖Tシャツ一枚で
登ることにした。それでも汗は止まない。そのうちズボンまで汗でグッショリとなった。
- 頂上に近づくにつれて霧が出てきた。展望は全くなし。頂上に着くまで誰にも会わなかった。
途中で熊に注意の看板が現れ慌てた。
- 久しぶりの登山できつかったが、1時間20分で奥の院へ到着。奥の院(思親閣)も霧の中。
身延山(1153m)の展望台からも何も見えず。晴れていたら富士山や南アルプスの山々がバッチリ見えたはずなのだが・・・。
- ロープーウェイ乗り場に着いたら14:30過ぎ。下りのロープウェイは14:35発との事。さすがに
歩いて下る気力はなかった。¥730払って下りのロープウェイに乗車。たった7分で下界(335m?)にたどり着く。
- 帰りのバスまでまだ2時間あまりある。門前街を散策する事にした。しかし小さな街でたいした店もない。
お昼におにぎりしか食べていないので、何かを食そうと思ったのだが、日曜日の為、閉まっている店が多い。とりあえず、
土産にガイドブックに載っていた「甘養亭」で元祖「みのぶまんぢゅう」10個入り¥900を購入する。
- 結局最後は、バス停のベンチで持参したワインで唯一人で打ち上げ。バスが到着の頃はいい気分になっていました。
- 何はともあれ、今回は人がとても少なく、他の有名寺院の様な観光地化を感じなかったのが良かった。
- バスの乗客は小生のみだったが、途中から、思いの外、次々と客が乗ってきたので驚く。
- 日曜日の為、高速が渋滞し、新宿へは30分遅れて21:00到着。帰宅は22:30頃でした。
三門
三門
参道
石段
本堂
五重塔
祖師道
御廟所
御草庵跡
奥の院
奥の院
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