私の古寺巡礼
2019年1月〜2019年12月
41)2019年11月13日(水)
百寺巡礼(その41) 天気:快晴
- 番外・弘仁寺(奈良市・奈良県)
- 今回は池袋22:10発の夜行バス。ルートが異なるので、京都着7:18と所沢発のバスと比べ到着時間が遅い。平日なので乗車率は30%(?)
- 今回は近くのおじさんの鼾で安眠を妨害された。最もいつも安眠出来ていないのだが・・・
- 京都には予定よりも早く7:00前に到着。晴れていて寒い。ラッキーな事に、JR奈良線の7:12発の奈良行き普通列車に間に合った。
- JR奈良駅には8:20頃到着。桜井線の8:35発の電車に乗れた。予定より一本早い電車。
- 下車する帯解駅は二つ先で8:50頃到着。快晴で真っ青な空の下、ガイドブックに沿って歩き始める。
- 以前に訪れた帯解寺の側を通って弘仁寺を目指す。所々に道標があって助かる。12月8日の奈良マラソンのルートになっているらしく、あちこちに
道路閉鎖の看板が立てられていた。
- 農村地帯の道路を歩き続け、寺が近くなると道は段々と上り坂となり山に近づく。
- やっとの事で弘仁寺の参道の入口に到着。細い参道を登り切った所に小さな山門が現れた。
- 門をくぐると立派な本堂が現れた。境内には誰もいない。本堂も閉まったまま。
- 本堂入り口に「拝観出来ます」との貼り紙があったので庫裏へ。おかみさんが出てきて本堂の入口を開けてくれた。
- 本堂内は暗くて仏様の姿が良く見えない。おかみさんが小さな懐中電灯を貸してくれて、秘仏で特別公開中の本尊の虚空蔵菩薩を見るように
促してくれたが、懐中電灯が小さくて照度もイマイチの物で本尊の詳細が良く見えなかった。
- 何はともあれ、本尊を間近で見ることが出来た。大きさは2mはある大きな仏像で金色に輝いていた。弘法大師作と伝わる由。
- その他、四天王像、十一面観音像、etc.が安置されていた。入山料¥200.時別拝観料¥400でした。
- 本堂の横には明星堂と呼ばれる建物があり、明星天子像が安置されていたが、現在は奈良国立博物館に寄託されている由。
写真を見ると特異な顔をしている。
- おかみさんによると、この寺は松永弾正の焼き討ちに遭って再建された由。
- 小生の拝観が終わると、本堂の入口がまた閉められてしまった!小生がいる間、他の参拝者は現れませんでした。
看板
山里
マラソン看板
看板
柿の木
石柱
山門
本堂
本堂
明星堂
石塔
鐘楼
- 番外・正暦寺(奈良市・奈良県)
- 弘仁寺を後にして、次の正暦寺を目指す。距離は約2、5km。ガイドブックの地図に沿って歩き始めたが、脇道が多くて迷いそうに
なる。道標を確かめながら歩いた。
- 道は間もなく川沿いの上り坂となる。歩くのが結構きつい。正暦寺は紅葉の名所でもあるそうな。寺に近づくに従って、「300m先
もみじ」の表示が現れる。
- まもなくもみじ林が現れたが、今年の紅葉は遅くて時期が少し早過ぎた様だ。でも駐車場には大型バスが止まり、結構多くの
観光客が訪れていた。
- 入口で入山料¥500払って境内に。入口に「建物内撮影禁止」の看板が!マナーの悪い観光客が多い由。
- まず、福寿院客殿という建物内に入る。客殿から立派な庭を眺める事が出来たが写真は禁止!ここには、
孔雀明王、愛染明王、不動明王の三体の仏像が安置されていた。
- 本堂は急で長い石段を登った上にあった。境内は広いが本堂はこじんまりとした建物だった。
- 今回の目玉は特別公開で秘仏の薬師如来倚像を見ること。この仏様は思ったよりも遙かに小さく。大きな本尊(阿弥陀如来?)の
手前の小さな逗子の中に鎮座していた。大きさは20cm〜30cm(?)。何はともあれ双眼鏡でじっくり拝観。
- 本堂内には他にも多数の仏像が安置されていた。
- 予定では、正暦寺の後は、歩いて別のルートで帯解駅まで戻る予定であったが、寺と奈良駅間の臨時バスが11:45に出るとの
事だったので、このバスで奈良市内に戻る事にした。
- 歩いてきた道はあっという間に過ぎ去ったが、正暦寺を目指して歩いてくる中高年の多数のハイキング軍団に遭遇。彼らが寺に
来る前で良かった!
- バスは30分弱で近鉄奈良駅に到着。奈良市街は相変わらず観光客で溢れている。
歌碑
南天
地蔵
石仏
石碑
石仏群
泣き笑い地蔵
石碑
紅葉
銀杏
紅葉林
山門
撮影禁止
本堂
鐘楼
石仏
- 番外・興福寺・中金堂(奈良市・奈良県)
- 奈良市街に戻ったのは12時過ぎ。まだ時間があったので再建された中金堂を訪れる事にした。駅から歩いてそれ程
時間は掛からない。中金堂は平成30年に300年振りに再建された由。
- ¥500払って境内へ。真っ青な空をバックに新しい中金堂が輝いている。
- 堂内の内陣には、中央に大きく(284cm)黄金に輝く釈迦如来像が鎮座していた。
- 四方に四天王像、薬師如来の両脇に薬上菩薩、薬王菩薩が、その他、大黒天と吉祥天が鎮座。
吉祥天の逗子は残念ながら閉じられていた。(特別公開の時のみ拝観可)
- 青空をバックの五重塔と東金堂の眺めも格別でした。
- 予定を終了。近鉄奈良駅に戻り、土産に奈良漬けを買って。13:00発の急行に乗り京都へ。
- 京都駅14:12発の「のぞみ」に乗って今回の巡礼の旅も無事終了!
- 帰宅は18:30と早かった。
中金堂
中金堂
東金堂&五重塔
- 番外・榮山寺(五条市・奈良県)
- 火曜日の夜は季節外れの寒さ。何はともあれ所沢22:10のバスに乗り込む。乗車率は半分くらい?
- 翌朝予定通り京都駅に6時半過ぎ到着。天気は曇り。直ちに近鉄線乗り場に急ぐ。
- 7時10分発の橿原神宮前行きの特急に乗るつもりであったが、運良く、6:41発の急行に間に合った。
- 橿原神宮前に8時少し前に到着。吉野行きの電車乗り場に急ぐとギリギリで8:00発の普通電車に乗れた。
- 吉野口に8:15頃到着。ここでJR和歌山線の和歌山行きの電車に乗り換えるのであるが、電車は8:08に
出たばかりであった。次の電車は8:50で30分以上待つはめとなった。
- 8:50に2両編成のワンマン電車が到着。乗ったのは小生を含め3人!
- 五条駅には9:00過ぎに到着。駅前と通りは閑散としていた。
- 何はともあれ歩いて榮山寺を目指す。途中から吉野川沿いの道となった。
- 9:30過ぎに寺に到着。受付には誰もいなかったのでそのまま境内へ。
- まず平安時代に造られたと言う梵鐘(国宝)が現れる。
- 更に進むと、古びたお堂(大日堂)に出くわす。中に入って良いと書いてあったので、木の階段を登って中に
入ると、古びた十一面観音像と空海像が安置されていた。階段と堂内の床のあちこちに穴が開いており、壊れるの
ではないかとおっかなかった。
- 大日堂の前に七重石塔婆(重文)があった。
- そして薬師如来座像(重文)が安置されている本堂が現れる。本堂内に入ろうとしたが、どこの入口もロックされて中に
入れなかった。結局、正面のガラス張りの格子戸から覗くしかないと言う事らしい。何だ折角遠くから、特別公開のこの仏像目当てに来たのに
残念。何はともあれ、双眼鏡で金色に輝く薬師さんを鑑賞した。
- パンフによると木造十二神将も本堂内に安置されているとの事であるが暗くて気がつかなかった。
- 本堂の前には回向柱が立てられ、本尊の御手と綱によって結ばれていたので綱に触りました。
- 一番奥に八角円堂(国宝)と呼ばれる建物があり、今回、ここも特別公開されていた。
- 古い建物で内部に描かれた彩色画は色あせてほとんど見られない状態だった。
- 四方向に向かって四体の仏像(阿弥陀仏、地蔵尊、ETC.)が安置されていたが、どれも古く、色あせ損傷の激しい物も有り
見ていて痛々しい感がした。
- この寺全体の保全がイマイチの様な印象を持った。
- この寺に滞在中、他の参拝客は誰もいず小生のみでした。まあ立地が不便な所に有るので、車以外で来る人はよっぽどの
物好きと言えよう。小生もその一人か?
- 帰るときには入口におばさんがいて、八角円堂の特別拝観料金(¥500)をしっかり徴収されました!入山料は本堂にあった
徴収箱にちゃんと¥400入れました。
- 帰りは寺近くの吉野川に掛かる赤い橋を渡って次の金剛寺を目指す。
吉野川
吉野川
榮山寺看板
入口
鐘楼
鐘楼
七重石塔婆
大日堂
本堂
本堂
八角円堂
御霊神社
石仏
- 番外・金剛寺(五条市・奈良県)
- 近畿自然歩道と言う道標に従って金剛寺を目指したが寺はなかなか現れない。
- やっとの事で寺の看板を見つける。寺の建物が高い塀に囲まれていたので危うく素通りする所だった。
- 入口で拝観料¥300を払って中に入るとおかみさんが簡単に寺の説明をしてくれた。ここも拝観者は小生のみ!
- この寺は平重盛の創建と言われ、牡丹園で有名との事。
- 本堂の本尊は薬師如来で両脇に月光菩薩と日光菩薩を配し前面にコンパクトで真っ黒な十二神将が並んでいた。
- 本堂の奥には護摩堂、観音堂などがあり多数の仏像が安置されていたのには驚いた。まるで仏像のデパート!!
- 本堂内は録音による説明あり。帰る頃にやっともう一組の参拝客が来た。予想外に見ごたえのある寺でした。
道標
石仏
看板
参道
入口
庭園
庭木
建物
- 番外・長岳寺(天理市・奈良県)
- 次に山辺の道にある長岳寺を目指す。時刻は11時前だった。五条駅で入手した時刻表を見ると、次の奈良行きの
電車は11:20発。あと20分くらいしか無い。これを逃すと一時間待たねばならない。
- 意を決して走って駅に戻る事にした。しかしながら、荷物を背負って走るのはきつかった。何とか間に合ったが
汗をかいてしまった。
- 電車の窓から、暫しローカル線(和歌山線と桜井線)の景色を楽しみながら柳本駅に12:30頃到着。
- 駅から歩いて約20分で長岳寺に着いた。着いた時に、外国人の団体客とすれ違う。こんな所にも外国人が来るんだ!
- 長岳寺は弘法大師が開いたと言う古刹。
- 入山料¥400を払って寺内に。受付の横に地蔵院という建物があり中に入れた。本堂(重文)には普賢延命菩薩が
安置されていた。
- 楼門(重文)は立派だ。本堂の本尊は真っ黒な阿弥陀三尊(重文)。大きく立派な阿弥陀如来と両脇侍の観世音菩薩と勢至菩薩
が鎮座していた。玉眼を用いた仏像として日本最古の由。
- 前面両脇には大きな彩色された多聞天と増長天が配置されていた。
- 本堂には数名の参拝客がいたが、その内、小生だけになった。暫し阿弥陀さんとじっくり対峙した。
- 丁度、本堂内には、江戸時代初期に描かれた狩野山楽筆と言う大地獄絵が特別公開されていた。九幅から成り、全体の長さは
縦4m、横11mのなる由。三途の河、八大地獄、餓鬼・畜生・修羅道、十王裁判図などが描かれていて見応えがあった。
- 境内の奥にある急な石段を登った所に大きな石仏があった。
- 14:09発の奈良行きに乗るべく13:30頃寺を辞す。
- 予定通りJR奈良行きの電車に乗り、天理で近鉄線に乗り換え、平端で京都行きの急行電車に乗って京都駅に15:35着。
今回の巡礼の旅は予定通り終了した。
- 16:02発の「のぞみ」に乗り込み、ビール、日本酒を飲んで良い気分に!16:00台の「のぞみ」は割と空いている。
- 東京18:20着。東久留米19:30着。イタリアンでワインとパスタを食して帰宅は20:30頃。寝不足で直ちに
就寝!非日常的な一日があっという間に終わった。
大門
入口
延命殿
楼門
本堂
三尊
石仏
石仏
石柱
大師堂
大石仏
- 番外・矢田寺(大和郡山市・奈良県)
- 火曜日の夜、所沢22:10のバスに乗り込む。今回はガラガラ。
- 翌朝予定通り京都駅に6:36到着。天気は曇り。夜行バスは何度乗ってもよく眠れない。
- 京都駅6:58発の近鉄急行大和西大寺行きに間に合った。終点で天理行きの列車に乗り換え近鉄郡山駅に7:54着。
- 8:05発の大和小泉駅行きに乗る予定であったが、バス乗り場が駅前に無く捜すのに手間取りMissing。残念!
バス乗り場は改札からかなり離れて分かりにくい場所にあった。案内板も無く不親切!
- 結局、8:25発のバスに乗り込む。20分位乗って横山口のバス停で下車。地図を見ながら東明寺を目指して歩き始める。
天気は曇りだが蒸し暑い。
- ところが、山塊に近づくと矢田寺の表示が出てきた。向かった道は東明寺では無く矢田寺への道だった!
- 何はともあれ順番が逆になっただけで問題は無い。9時頃矢田寺に到着。入山料¥500払って寺の中へ!
- 参道は長い石段が続く。まだ早朝なので参拝者はほとんどいない。石段を登り切ると立派な本堂が見えてきた。
- 秘仏公開は9:30からと表示されていたのでまだ時間に余裕がある。
- 矢田寺はあじさい寺とも言われて有名な由。確かにあじさいがいっぱい植えられたあじさい園があり、中を散策できる
ルートがあったのであじさい園の中を歩く。でもまだ6月初旬で満開の時期には早過ぎた。あじさいの種類はそれほど
多くなかった。
- あじさい園を散策した後で本堂へ。秘仏公開(6/1〜6/30)なのでここでも¥500徴収された!
- 本堂では本陣内まで入れて秘仏3体(地蔵菩薩立像・162cm、十一面観音立像・217cm、吉祥天立像・189cm)が
間近で見られた。3体共に重要文化財の由。
- ボランティアのおじさんが一組の老夫婦に説明を始めたところで小生も加わった。本尊は地蔵菩薩であるが、元々は左脇に
置かれた十一面観音が本尊であったそうな。
- 何はともあれ3体共に大きくてどっしりとしており見応えがあった。
- 地蔵菩薩は平安時代の作で錫杖を持たないので「矢田型地蔵」と呼ばれるとの事。
- 本堂の奥の片隅に廃寺となった寺から来た立派な阿弥陀如来像が安置されていた。また裏堂には試地蔵菩薩像とよばれる
もう一つの立派な地蔵尊が安置されていた。
- 本堂の後に閻魔堂へ。ここも特別公開中で入口で気さくなおばあちゃんが門番(?)をしていた。
- 閻魔大王はとてつもなくでっかかった。
- 境内には多数の地蔵の石仏が見られた。口に味噌を塗るとその家の味噌の味が良くなると言う味噌なめ地蔵もあった。
- 寺を後にする頃には次々と参拝客が訪れていた。ほとんどがご老体のおばさん達でした!
- 矢田寺を後に東明寺に行こうとしたが、ルートを見つけるのに手間取った。矢田寺の人に尋ねて、結局、矢田寺の参道から
延びる狭い下り道を行けば良いことが判明。
- このルートは近畿自然道と名付けられていたが、手入れがされていなく、草ぼうぼうで歩きにくかった。まむしが出てきそうな
雰囲気!
- 更に進むと、金網の格子戸が現れた!何かと思うとイノシシの侵入を防ぐ格子戸であった。兎に角取り敢えず戸を開いて通り
閉め直した。もう一カ所同様な格子戸が設置されていた。
- 今度はイノシシが出てきたらどうしようかと少々不安になりつつ山道を歩き続けた。もちろん他には誰も歩いていない。
石仏
山門
参道
石仏
看板
本堂
石仏
味噌なめ地蔵
あじさい
本堂
閻魔堂
石塔
地蔵
- 番外・東明寺(大和郡山市・奈良県)
- やっとの事で東明寺の入口に到着。山奥の高ノ囲まれた小さなひっそりとした寺という感じであった。
- 本堂に入ると若い女性が一人で受付をしていた。拝観料¥300なり。
- この寺でも6月1日から15日まで本尊と寺宝を特別開扉中であった。主な物は:
- 薬師如来座像(94cm)。平安時代の作で桜の一本造り。小柄だが、なかなか良い表情をされた仏様でした。
- 毘沙門天立像(160cm)と吉祥天立像(91cm)。吉祥天はこじんまりとしていた。3体共に重要文化財の由。
- 小生の他に誰もおらず双眼鏡でじっくりと仏像を鑑賞する事が出来た。
- そのうち一人の男性がやって来たので寺を後にする事とした。東明寺から麓の部落までの道は奥深い山道でした。
- 麓に出ると何組もの敬老会のハイキンググループに出くわした。
- バス停に行く前に伝承邪馬台国想定地という石碑に出くわした。こんなところに邪馬台国??
- 朝降りた横山口のバス停に辿り着くと丁度バスが出た後であった。11:46まで30分待つはめとなった。
- 近鉄郡山から大和西大寺に戻ると12:25発の京都行き特急が出る直前だった。大慌てで特急券を買って
電車に乗り込む。
- 京都には13:00少し前に到着。奈良は曇りだったが、京都は晴れで真夏の暑さ。
- 5月15日から7月15日まで仁和寺で今まで厳粛な修行の場所だった為、非公開であった観音堂が
半解体修理が終わったので特別公開されると言うので仁和寺を目指す。
東明寺へ
格子戸
東明寺石段
本堂
本堂
東明寺遠景
伝邪馬台国碑
- 番外・仁和寺・観音堂(京都市・京都府)
- JR嵯峨野線の電車に乗り込むと周りは外国人だらけ。まるで異国で電車に乗った様な気分に!
- 太秦で下車し、京福に乗り換え御室仁和寺で下車。仁和寺は歩いてすぐだったが暑かった。
- 仁和寺を訪れるのは学生時代以来で45年ぶり?
- 入口で観音堂のみの拝観券¥1,000を購入。多くの人が観音堂を目指していた。
- 中門をくぐると記憶にある大きな五重塔と周りの桜林が見られた。
- 観音堂内に入ると内陣須弥壇の中央に黄金に輝く本尊の千手観音が安置され、その両脇には
降三世明王と不動明王が。そして両側には14体ずつの二十八部衆が並ぶ。
- 下段の両脇には風神と雷神。合計三十三体の仏像が並べられていた。
- 又壁面には浄土図や観音像などのさまざまな障壁画が描かれていて厳粛な雰囲気がした。
- 若い坊さんの説明が15分くらいあったが分かりやすくて大変良かった。
- 最後に須弥壇の周りをぐるりと回って障壁画を眺めて観音堂を後にした。
- 45年ぶりの五重塔を間近に眺めて仁和寺を辞した。仁和寺の周りの寺にも行く予定であったが、その気力も
萎えたので京都駅に戻る事にした。
- 京都駅に着くと14:25くらい。直ちに新幹線チケットを購入。14:35発の「のぞみ」
のチケットが取れた。大急ぎで缶ビールを買って列車に乗り込んだ。
- 慌ただしかったが、缶ビールを飲んでやっと一息ついた。いつものように赤ワインを飲んで良い気分に。
- 東京駅に18:00.東久留米に19:00過ぎに無事帰還!
- 今回も短かったが有意義な仏像鑑賞の旅が出来て満足!!
仁和寺
山門
中門
参道
五重塔
観音堂入り口
観音堂
観音堂
五重塔
五重塔近景
- 番外・西野薬師堂(長浜市・滋賀県)
- 北びわこふるさと観光公社の観音の里めぐり2019*春コース*と言う長浜発のバスツアーに申し込んだ。バスツアーに参加するのは初めて。
- 火曜日の午前中の仕事を終えて、東京駅13:33発の「ひかり」に乗り込む。予想通り自由席1号車はガラガラ。
- ビールと日本酒の紙パックを飲んで良い気分に!米原には15:44到着。結構暑さを感じる。駅のすぐ側のホテルにチェックイン。
- マラソンの時と同様に、近くのスーパーで食料の買い出しを行い、缶ビールと赤ワインを飲んで早めにお休み!
- 翌朝は5:00起床。外は曇りだったが、間もなく雨が降り出す。天気予報も雨!
- 7:45チェックアウト。米原発8:03の電車に乗り込み長浜には8:15頃到着。外はやはり雨。
- ツアーの集合時間は9:15.まだまだ時間がある。駅舎から長浜城が見えた。長浜城へ行くことにした。
- 城の周りは公園となっていて琵琶湖畔もすぐ側。雨のため霞んでいて琵琶湖の対岸の景色は見えず。
- 9:00過ぎに駅に戻ると観光公社のスタッフが来ていた。バスはもうすぐ来るとの話。
- 結局、今回の参加者は16名(定員25名)でした。少人数で良かった。バスは9:20頃出発。雨は降り続いている。
- 観光ボランティアのおばさんが乗り込んで色々と説明してくれる。今回が2回目との事で、まだ初心者?でも良くしゃべる
おばさんでした。少しは黙っていてほしいと思ったのだけど・・・
- 10:00前に最初の訪問地である西野薬師堂に到着。雨が激しく降って風も強かった。
- それほど広くない境内に西野薬師観音堂と正妙寺がある。どちらもこじんまりとした建物である。
- 西野薬師観音堂内には木造十一面観音立像(166cm)と木造薬師如来立像(159cm)が安置されている。どちらも重要文化財。
- どちらも平安時代の作で黒光りしており堂々とした体躯である。薬師如来は薬壷を持っていない。
- 正妙寺には千手千足観音菩薩像が安置されている。像高42cmのこじんまりとした像。髪は青色、口は朱色、歯は白色に彩色。
憤怒相で眉毛をいからせ、口を開き、額には縦に第三眼が刻まれている。
- 上半身は裸形で腰布を着し、両足は膝頭を出して直立している。何はともあれ非常に特異な観音菩薩像でした。
長浜城
琵琶湖畔
琵琶湖畔
西野薬師堂看板
西野薬師堂
正妙寺
- 番外・渡岸寺観音堂(向源寺)(長浜市・滋賀県)
- 次いで、国宝十一面観世音菩薩立像で有名な向源寺へ。バスは観音の里 歴史民俗資料館の駐車場へ停車。雨の中、歩いて向源寺へ。
- 観音様は観音堂内に安置されていた。周りは柵で囲まれていたが360度の角度から眺める事が出来た。
- 高さ1.95mの秀麗で黒光りするお姿。浅井・信長の戦火を逃れるため地中に埋められた為に黒くなったとの事。
- 坊主の長く詳しい説明が非常に参考になった。頭部の造りの特徴的な事もなるほどと納得。
- 有名な仏像とあって次々と参拝客が堂内に入ってくる。坊主の説明が終わった後、観音様の周りを双眼鏡で熱心に見ていたら
後から来た客に邪魔で見えないと文句を言われてしまった!(坊主の説明が再び始まっていた!)失礼しました!
- 観音様の右手にも数体の仏像(大日如来座像、十一面観音立像等)が安置されていた。
- 寺に入り観音堂に行く手前の正面にも真っ黒な阿弥陀如来来座像がおわした。
向源寺
山門
本堂
本堂
仁王
- 番外・石道寺(長浜・滋賀県)
- 次は石道寺(しゃくどうじ)へ。寺の手前の駐車場でバスを降りて狭い山道を登って寺へ。まさに山間にある小さなお寺。
- ここには彩色豊かな十一面観音立像(173cm)がおわした。その両脇には大きな持国天・多聞天立像(182cm)が。
- この寺は村人が守り、交代で参拝者の対応を行っているとの事であるが、人出不足で対応が困難となって来ており、
来年から平日の開廟は無くなる由。平日に最後に見られてラッキーでした。
石道寺道標
石道寺
石道寺
看板
- 番外・鶏足寺(長浜市・滋賀県)
- 昼食のあと己高閣・世代閣へ。
- 湖北の比叡山と呼ばれた己高山(こだかみやま)で栄えた鶏足寺等の仏像群が、現在、与志漏(よしろう)神社に
隣接する己高閣(ここうかく)・世代閣(よしろかく)と呼ばれる収蔵庫に収められている。
- 中でも己高閣に安置されている重要文化財の十一面観音立像(172cm)が有名。滋賀で二番目に古い(?)十一面観音像。(一番古いのは向源寺の像)
- 他にも多数の仏像が収納されていたが七仏薬師如来立像(七体の薬師如来)、兜跋(とばつ)毘沙門天立像が印象的であった。
- 世代閣にも多数の仏像が収納されていた。印象的であったのは、魚籃観世音立像(160cm)、薬師如来立像(180cm)、十社権現 神像十体です。
己高閣
看板
世代閣
- 番外・木之本地蔵院(長浜市・滋賀県)
- バスは次いで目の仏様として知られる木之本地蔵院へ。日本三大地蔵の一つらしい。
- 本尊の地蔵像は秘仏で観る事は出来ない。しかし、境内に立つ6メートルの地蔵像は本尊を模しているとの事。寺の歴史は古く、白鳳時代に遡る由。
大きな地蔵の周りには片目をつむった多くの蛙の像が置かれている。お寺に住む蛙が、人々が眼の病気で困っているのを見て、「すべての人々の大切な眼がお地蔵さまのご加護をいただけますように」と、
自らが片方の目をつむることによって身代わりの願をかけたと言い伝えられている由。
- 本尊は見られないが裏地蔵を拝む事が出来る。本堂の裏側の真っ暗なお堂の中で赤い衣を纏った小さな地蔵像をかすかに見ることが出来た。(顔は良く見られなかった。)
- 寺の奥には阿弥陀堂があり真っ黒な阿弥陀如来が安置されていた。
- 寺の近くに創業470有余年の酒蔵「富田酒造」があり地酒「七本槍」が有名との事。一合瓶二本セット(¥1,080)を購入しました!
地蔵院
地蔵院
地蔵尊
カエル
- 番外・尾上釈迦堂(長浜市・滋賀県)
- そしてバスは最後の訪問地、尾上釈迦堂へ。
- 白山神社の鳥居を通り抜けた参道の奥に安楽寺釈迦堂(収蔵庫)があった。ここは木造の釈迦堂をコンクリートの収蔵庫に変えた由。
- こじんまりとした収蔵庫内には大きな木造釈迦如来座像(156cm)と木造大日如来座像(139cm)が鎮座していた。
どちらも黒光りするお姿であった。
- 今回唯一仏像の写真撮影が許された場所だった。慌てて撮ったので写真の出来はイマイチ?
- 予定通りすべての訪問地を終えてバスは長浜駅を目指す。結局、雨は降ったり止んだりで天候は回復しなかった。
- 長浜駅には16:00少し前に到着。米原方面の米原に着く電車が15:57に出ると言うので大急ぎで駅のホームを目指す。
- 何とか電車に間に合って一息ついた。16時台の新幹線の東京行きは16:33の「こだま」と16:57の「ひかり」
の二本のみ。「こだま」乗ることにした。
- 米原では自由席はガラガラ。いつもの如く、1号車に乗る。電車の中で赤ワインを飲んで良い気持ちに!
- 「こだま」は停車の度に「のぞみ」に抜かれる。名古屋で「のぞみ」に乗り換える気力も無く、東京まで「こだま」
に乗り続けた。
- 東京には20:00前に到着。東久留米着は21:00頃?
- バスツアーは初めてであったが、今回は思った以上に収穫が多く満足の行ける旅でありました。
また余裕があったら他のツアーにも参加して見たい。
鳥居
収蔵庫
大日如来
釈迦如来
- 番外・金峯神社(吉野町・奈良県)
- 吉野山金峯山寺蔵王堂の金剛蔵王大権現3体(重要文化財)が3月30日から5月6日まで特別に御開帳されると知り
(特別と言いながらも今までも度々御開帳されている。)吉野へ行くことにした。
- 吉野は学生時代に大峰山を縦走した時に訪れたが、その時は登山が目的であったので、社寺は訪れていない。
何はともあれ、約45年ぶりの訪問である。
- (火)の夜、自宅を21:15に出る。花冷えで北風が吹き非常に寒い。所沢22:10の夜行バスに乗り込む。今回の乗車率は50%位か。
- 眠れぬうちに翌朝6:20頃京都駅に到着。京都も寒い。予定より早く着いたので、一本早い近鉄電車に乗ろうと思いターミナルへ急ぐ。
- 吉野山・蔵王堂特別拝観券付割引切符(京都より¥3,070)を売っているので買おうと思ったら、窓口はまだ開いていなかった。残念!
- 何はともあれ6:41発の橿原神宮前行きの急行に乗り込む。7:54着。8:00発の吉野行きの電車に乗り換える。慌ただしい。
吉野川沿いの小さな集落を眺めていると心が安らぐ。8:54吉野着。
- 駅前から中千本行きのバスが出ており(¥450)これに乗り込む。9:10バスが出る。曲がりくねった狭い坂道を走り、15分くらいで到着。
- ここから更に奥千本行きのマイクロバスが出ており(¥400)これに乗る。山上では雪が積もっているとの情報があり驚く。これは想定外
でした。大丈夫かしらん。
- 再び狭い曲がりくねった道をバスは進む。そのうち本当に雪が現れてきた。信じられん!杉林も雪化粧。15分くらいで金峯神社の修行門前に
到着。あたりは本当に冬化粧!
- まず急登の参道を歩いて金峯神社へ参拝。思ったより小ぶりな神社でした。祭神の金山彦命は吉野山の総地主神との事。
- ここから更に坂を登って西行庵を目指す。しかし坂道には雪が積もっており滑りそう。ゆっくり注意して登る。
- さすがにここまで来る人は少なく人影もまばら。二組の老夫婦とすれ違ったのみ。道はその内、谷沿いの狭い下り道となりおっかない。
やっとの事で再建された西行庵に到着。小さな掘っ立て小屋で何と言うこと無し。ホントにここに住んでいたのかしらん?
- 帰りは別ルートで金峯神社へ戻る。途中見た雪化粧の杉林が美しかった。
- 修行門から歩いて下ることにする。如意輪寺に至るまでは、麓の雑踏が嘘のように人通りがまれであった。
- 高城山展望台(標高700m)(上り道が急登できつかった。)から吉野の街が見られ、遙か遠くに二上山の姿が認められた。
雪景色
修行門
金峯神社
金峯神社
西行庵への坂道
看板
西行庵
西行木像
雪景色
石碑
高城山
展望
- 番外・吉野水分(みくまり)神社(吉野町・奈良県)
- やっとの事で吉野水分(みくまり)神社に到着。この神社は子授けの神との事。社殿は秀頼の寄進による由。本殿を
初めとして建物すべてが重文に指定されている。1604年の建造なので古さを感じさせられる建物群でした。
吉野水分神社
吉野水分神社
吉野水分神社
吉野水分神社
吉野水分神社
吉野水分神社
吉野水分神社
- 番外・如意輪寺(吉野町・奈良県)
- 吉野水分(みくまり)神社を過ぎると花矢倉展望台に出る。ここでは吉野山の中心街を眼下に一望できた。
- 少し下ると如意輪寺へとの標識が現れた。道は曲がりくねった車道。遠くに寺らしい建物が見えたが
そこに辿り着くまでに時間が掛かった。
- やっとの事で寺の入口に到着。(到着したのは裏門だった事が後で判明!)如意輪寺は後醍醐天皇陵に隣り合う
南朝の勅願寺との事。宝物殿には楠木正行ゆかりの品が展示されていた。
- 権現堂には後醍醐天皇年念持仏の金剛蔵王権現木像(重文)が安置されていた。
- 本堂より上に建つ立派な多宝塔と桜の組み合わせが見事だった。
花矢倉展望台
如意輪寺裏山門
本堂
不動尊
権現堂
多宝塔
多宝塔
桜
水仙
表山門
寺遠望
- 番外・大日寺(吉野町・奈良県)
- 如意輪寺から下りの細い道を辿り又上り道を登り切ると中千本の通りに出ると急に人通りが多くなって来た。
- 取り敢えず、ガイドブックで知った五智如来を祀ると言う大日寺へ行くことにした。
- 通りから少し下った所にある小さな寺だった。(寺の看板はでかい!)
- おばさんが出てきて¥400の拝観料を払って本堂へ。本堂は薄暗くて御本尊が良く見えない。この時
小さな双眼鏡が役立った。確かに本尊の大日如来の周りに4体の仏様(阿?如来・宝生如来・無量寿如来・不空成就如来)が鎮座していました。
- 通りの賑わいが嘘のような静かな本堂で暫し五智如来と対峙しました。ここは穴場でした!
看板
山門
本堂
入口看板
- 番外・吉水神社(吉野町・奈良県)
- 再び通りに出ると多くの観光客に出くわす。
- 吉水神社には多くの人が押しかけていた。境内から中千本の桜を見下ろす事が出来る。桜はまだだったが、最盛期は素晴らしい眺めであろう。
- この神社は後醍醐天皇、楠木正成・吉水院宗信を祀っている。義経が隠れ住み、後醍醐天皇が行宮を置き、秀吉が花見の本陣としたそうな。
書院には多数の宝物が展示されていた。
- 中千本から下る通りには両脇に多数の土産物屋が立ち並び多くの観光客が買い物をしていた。
- 小生もガイドブックにあった久助堂で吉野葛切り(¥970)を購入。おばちゃんが吉野葛100%とPR。萬松堂でさくら羊羹(小¥500)
を購入。
吉水神社参道
入口
中千本桜
境内
石碑
書院
- 番外・金峯山寺(吉野町・奈良県)
- そして最後にやっと今回の主目的の金峯山寺に到着。
- 境内は人でごった返していた。外国人も多い。
- 修験道の総本山である本堂の蔵王堂のでっかさにびっくり(高さ34m)。木造建築では奈良の大仏殿に次ぐ大きさの由。
- 拝観料¥1,000を払って本堂内に。入場時に特製エコバックとミニ木札をもらった。
- 重要文化財である金剛蔵王大権現3体はさすがに大きく迫力があった。(高さ7m)
- 3体を間近で観るための行列があったので小生も並ぶ事にした。障子で仕切られた区画に一人か二人で入って
本尊を身近で眺める事が出来る様になっていた。しばしでかい蔵王大権現を見上げる。
- 最後に今回の目的を達成して満足。
- 金峯山寺を後に歩いて吉野駅を目指す。吉野駅までは七曲がりと呼ばれる坂道を下らなければならず結構
時間が掛かった。
- 今回は吉野の山上まで訪れる人は少なかったが、桜の時期にはまだ早いにもかかわらず、中千本より下は思った以上に観光客で溢れていた。世界遺産登録の
影響もあるのだろう外人客の姿も目立った。桜の盛りの頃は更に混み合って大変だろうと思われる。
- 駅に着いたら14:00前。14:04発の特急電車に乗ることにした。橿原神宮前駅で15:00発の京都行きの
特急電車に乗り換える。乗る前に缶ビールを購入。車内で飲んで良い気分に!
- 京都駅に15:57着。直ちにJRの特急券自動販売機の場所へ。ラッキーな事に16:08発の「のぞみ」の座席が
空いていた。でも時間の余裕がない。大急ぎで改札を通り。缶ビールを一本買って何とか電車の到着に間に合った。
乗り継ぎ時間は10分も無かった!
- 電車内ではいつもの如く、ビールと赤ワインを賞味しました。
- 東京駅18:30頃着。今回は丁度ラッシュアワーに会ってしまったが、何とか東久留米に19:30頃到着。
- 今回も短かったけれど有益な旅でした!!でも寒かった!!
参道
本堂
愛染堂
愛染堂内
本堂
本堂
- 番外・法界寺(京都市・京都府)
- 火曜日の夜、所沢駅より22:10発の夜行バスに乗る。シーズンオフで空いていると思いきや、予想が外れ満席。そうだ、すでに学生は春休みなのだ。
車内は若者達で溢れていた。
- やはり夜行バス内では眠れない。京都にはほぼ予定通り翌朝6:30に到着。夜中に雨が降ったらしく路面が濡れていた。寒い!
- JRに乗ろうと思ったら事故で電車が止まっているとのアナウンスが繰り返されていた。そこで急遽別ルートの地下鉄に乗ることにした。
- 烏丸駅から烏丸御池駅で乗り換え石田駅に7:30頃到着。予報に反して天気は曇りそして寒い!
- まず歩いて日野山中にある鴨長明の隠棲跡を示す石碑がある長明方丈石を目指す。途中、本日訪れる法界寺と日野誕生院の前を通過する。
- 住宅街を離れると上りの細い舗装道となる。左に棚田を見ながら更に進むと林の中の石のゴロゴロした急な山道となった。寝不足の体
には坂道は堪える。谷沿いの道を突き詰めると大きな石が現れた。目印の木の立て札は根元から折れていた。何はともあれ長明はこんな人里
離れた山奥で密かに暮らしていたことが実感できた。
- 次に訪れる法界寺は、週刊新潮のグラビアで、大きな阿弥陀様が紹介されていたので、是非訪れたいと思っていた寺である。
- 9:00開帳と聞いていたので急いで方丈石から引き返す。寺には8:45頃到着。誰もいない境内を散策。
- 9:00になってようやく庫裏から人が出てくる(寺のおかみ?)。¥500払うと阿弥陀堂(国宝)を開けてくれた。(無愛想な女性であった。)
- 堂内は小さな照明が二つしか無く薄暗かった。丈六(2.8m)のでっかい阿弥陀如来座像(国宝)が鎮座していたが暗いため詳細が
見られなかった。4本の大きな柱には彩色された絵や模様が描かれていたが褪色していた。
- 何はともあれ、参拝者は小生一人のみなので、静かで薄暗い堂内でじっくりと大きな阿弥陀様と対峙する事が出来た。
- 間もなく一人の男性が入って来たので阿弥陀堂を出た。
- 阿弥陀堂の隣にはこの寺の本堂の薬師堂がある。内陣の逗子には薬師如来が安置されているが秘仏の由。内陣内は真っ暗で何も
見られなかった。ここは日野薬師と呼ばれ安産と授乳に御利益があるとのこと。堂内に願い事を書いた涎掛けが多数奉納されていた。
- この寺で親鸞聖人が生まれ9歳まで日野で過ごしたとの事。
方丈石道標
方丈石道標
方丈石
方丈石案内木
萱尾神社
萱尾神社
石柱
ひのやくし
法界寺山門
参道
阿弥陀堂
阿弥陀堂
薬師堂
看板
薬師堂と池
- 番外・日野誕生院(京都市)
- 次いで法界寺の隣にある日野誕生院を訪れる。ここは日野別堂とも呼ばれる。
- 境内に聖人の童像が建ち、産湯として使われた産湯の井戸、へその緒を埋めた胞衣塚があった。
産湯の井戸と胞衣塚は併設する保育園の構内に有りゲートが閉められて中に入れなかった。
- 歩いて石田駅まで引き返す。
日野誕生院
日野誕生院
石碑
親鸞童像
- 番外・即成院(京都市)
- 石田駅から六地蔵駅に行きJRに乗り換えて東福寺駅を目指す。ところが、まだ朝のJRの事故の影響で電車が大幅に
遅れていた。電車に乗っても途中駅でまた何度も止まって30分以上時間をロスしてしまった。
- 東福寺駅には11:00前に到着。歩いて即成院を目指す。即成院は泉涌寺の塔頭の一つで総門の横にある。
この寺は阿弥陀如来と二十五菩薩で有名。臨終に際して阿弥陀如来は二十五菩薩と共に迎えに来て極楽浄土に
導いてくれる由。
- ¥500を払って本堂内へ。内陣まで入る事が出来て、仏像達を間近に観る事が出来た。
- 中央の大きな阿弥陀様(5.5m)の周りの25の菩薩達(1.5m)は極楽浄土の姿を立体的に
描いたものとのこと。菩薩は音楽を奏でるための色んな楽器を携えている。
- ここでも小生が本陣内にいるときは誰も他におらず、じっくりと仏達を鑑賞出来た。
- 本堂の裏手には那須与一の墓と言われる供養塔(3m)があり無料で見学が出来る。
- パンフレットによるこの寺のキャッチフレーズは「ごくらくごくらく 極楽浄土は、京都即成院にあり。」
即成院石碑
山門
本堂
石仏
石仏
那須与一の墓
延命地蔵堂
- 番外・戒光寺(京都市)
- 即成院の隣に位置する戒光寺も泉涌寺の塔頭である。
- 小さな寺であったが、この寺は「丈六さん」と呼ばれる釈迦如来立像で有名。
- 確かにでかい!仏像本体は5.5mであるが、台座と光背を入れると10mにもなる由。下から見上げる感じである。
- 首の辺りから何か流れている様に見えるのは血の跡だと言われている由。(確かに双眼鏡で覗いてみたら汚れの
様な物が確認された。)後水尾天皇が東宮であった頃、即位争いに巻き込まれ、暗殺者に寝首を掻かれた時に、この釈迦如来
が身代わりに立たれ、ついた血の跡と言われている由。
戒光寺山門
本堂
弁財天
- 番外・同聚院(京都市)
- 次いで東福寺界隈を目指す。このころ時雨に見舞われる。
- 東福寺塔頭の一つ同聚院へ。ここは丈六の不動明王座像で有名。¥200を払って入山。
- 小さな寺で本堂もこじんまりとしていたが、本陣内に鎮座するどでかいお不動さん(像高265cm)には圧倒された。
- せっかく東福寺まで北のだから、東福寺の境内を散策する事にした。(これで3回目?)相変わらず本堂と三門の
でっかさには圧倒される。
- 丁度、「第53回京の冬の旅・東福寺光明宝殿」と言う非公開文化財特別公開が行われていた。(3月1日〜18日)
入場料金¥600なり。
- 数は少なかったが、丈六の阿弥陀如来像、金剛力士像、二天王立像、地蔵菩薩像や襖絵が展示されていて見応えが
あった。東福寺まで行って良かった。
- 東福寺駅まで引き返しJRの電車に乗ったが遅延はまだ続いていた。京都駅には13:00頃到着。
- 13:35発の「のぞみ」に乗車。いつものように缶ビールとワインを飲んで良い気分に。寝不足でその後
眠ってしまった。
- 何とか予定をこなして帰宅は18:30。奇しくも、今回は丈六の仏像巡りの感があったが、有益な旅でした。
同聚院山門
石碑
本堂
本堂
東福寺三門
東司
本殿
特別展入口
- 番外・大圓寺(目黒区・東京)
- 目黒にある大圓寺で正月一日から七日まで清涼寺式釈迦如来像がご開帳されると聞き出かけることにした。
- 午前中の仕事を終え、西武線から山手線に乗り継ぎ目黒駅で下車。
- 駅前から行人坂(思った以上に急な下り坂でびっくり!)の途中に山門があった。
- 境内はまだ初詣客で賑わっていた。本堂の本尊は大黒天との事。
- 本堂の右隣には阿弥陀堂があり阿弥陀三尊像が祀られていた。
- 本堂の手前には金ぴかの薬師如来様が!参拝客が金箔を貼ってた!
- 本堂の左隣にはこじんまりとした立派な造りのお堂(釈迦堂?)があり、中に清涼寺式釈迦如来像が祀られている。
この像は元々鎌倉の杉本寺に安置されていた物で1193年の作の由。
確かに清涼寺式の仏像であったが、優しいお顔をしていた。しばし双眼鏡でじっくりと鑑賞。
- こじんまりとした境内であるが、左面には大きな石の釈迦三尊像が鎮座し、その後ろにびっしりと石の
五百羅漢像が並べられている。
- 羅漢像の中に品川沖で魚師の網に掛かって出現したと伝えられる「とろけ地蔵尊」が鎮座する。
- その他、三猿、六地蔵等の石仏が多数境内にあった。
山門
石碑
本堂
薬師如来
五百羅漢群
石塔
三猿
六地蔵
とろけ地蔵
鐘楼
釈迦堂
- 番外・日向薬師・宝城坊(伊勢原市・神奈川県)
- 日向薬師は日本三薬師の一つに数えられている由。西暦716年に行基菩薩が開創されたと伝わり、本尊は行基により彫られたとの事。
- 正月の3日間のみこの本尊の開扉か行われる事を知り、是非ともご本尊の薬師如来を拝観したいと思って正月2日に出かけることにした。
- 朝5:45自宅を出る。外は真っ暗で寒い!西武線、埼京線経由で新宿発6:41の小田急線の藤沢行き急行に乗り込む。小田急線に乗るのは何年ぶり?
- 相模大野で乗り換え伊勢原に7:45頃到着。駅前から大山がくっきりと見られる。早朝から大山ケーブル駅行きのバスは混んでいた。
- 小生はバスに乗らず歩いて日向薬師を目指す事にした。市街を抜けると大山が近づき田舎の風景が広がる。
- 日向薬師が近づくにつれて道幅は狭くなり坂道となる。途中日向薬師行きのバスに2台抜かれた。
- 9:00過ぎやっとの事で参道入口に到着。長い急な石段を登っていく。まだ早いので誰もいない。
- 途中、山門を通過。石段を登り切ると目の前に茅葺きの立派な本堂が現れた。
- 本堂の厨子内には、こじんまりとした薬師如来と十二神将が鎮座していた。
- 次いで、本堂の横にある宝物殿に拝観料¥300を払って入場。
- この建物内では、正面の大きな厨子内に鎮座するご本尊の鉈(なた)彫り(像の表面にノミ目を残して仕上げる彫刻)の薬師三尊像が開帳されていた。
サイズは結構大きくて、薬師如来、両脇の日光・月光菩薩ともに白木のままの姿の様に見られた。
- 厨子の四方には四天王、両脇には大きな十二神将が配置されていた。
- 又宝物殿の左横には大きな阿弥陀如来像、右横にはこれも大きな(六丈)薬師如来像と日光・月光菩薩像が安置されていた。
と言うことは、寺全体で合計3体の薬師三尊像があると言うことになる!
- 内部は参拝客でごった返していた。仏像を眺めている内に、坊主の説法が始まった。
- 小生はじっくりと仏像達を鑑賞したかったのだが、座って坊主の話を聞くしかなかった。これが結構長かった。
- やっと終わったので仏像を見ようと思ったら、参拝客の入れ替わった途端に再び説法の時間。もう少しじっくりと仏像を
見たかったけど仕方なかった。まあ、ご本尊は双眼鏡でじっくりと眺めたから良しとしよう。
- 参道を下り終えた所にバスの終点があった。丁度10:35発の伊勢原行きのバスが出るところであった。
さすがに帰りは歩く気はしなかったのでラッキー。
- 20分ほどで伊勢原駅に着きました。11:00の新宿行きの急行に乗って一息ついた。
- 思った以上に立派な仏像達を観る事が出来て良かったです。
大山
関東ふれあいの道
日向入口
石仏
山門への道
山門
看板
仁王
仁王
本堂への石段
本堂
本堂
鐘楼
二本杉
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