第５回しまなみ海道１００ｋｍウルトラ遠足（とおあし）

日時：2003年6月7日（土）　　天気：晴のち曇りのち晴れ

場所：瀬戸内しまなみ海道（福山市〜今治市）


レース詳細：

レース	１００ｋｍ	参加人数	８５０人	＊
	＊		＊	＊
参加費	￥１７，０００
連絡先	〒２２８−０００３　神奈川県座間市ひばりヶ丘２−２９−１０ 海宝ロードランニング ＴＥＬ：０４６−２５５−４６８９
参加賞	Ｔシャツ、バスタオル
無料サービス	エイドステーションは５ｋｍ毎。
特記事項	制限時間は１６時間。途中、関門なし。スタートは、５：００ＡＭ。

大会関連画像：


地図 コース図



福山城 ホテル受付 しまなみ遠足垂れ幕


橋への階段 橋の上を走る Ｔシャツ


完走記

• 昨年度のサロマ１００ｋｍでは、８０ｋｍで失格したので、今年も再チャレンジする予定であったが、スケジュール調整ができず、 代わりに、しまなみ海道１００ｋｍ遠足（とおあし）にエントリーした。
• 今年は、７００名の募集に対して、１，２００名もの申し込みがあったので、結局、８５０名にしたとの事である。
• しかし、小生の場合、今年は正月から体調を崩し、十分なトレーニングができず、不安を抱えての参加となった。 最も、サロマと異なり、途中に関門が無く、１６時間という制限時間であったので、何とかなるという気持ちがあったのは 確かである。
• 週間予報では、週末は下り坂の予報であったが、だんだんと良い方向に向かっていった。
  
  ６月６日（金）晴れ
  
  
• 何とか金曜日の休暇が取れたので、東京駅発１１：０３のひかり号で一路福山へ。同じ車両に、しまなみに参加とおぼしき２人組がいた。
• 新大阪駅より、仲間のＮ氏、Ｆ氏と合流。完走を祈念して缶ビールで乾杯。１５：１５に福山駅到着。外は暑い！！
• 宿泊ホテルは、しまなみ遠足の受付が行われる福山ニューキャッスルホテル。 駅のすぐ側で非常に便利。チェックインすると共に、しまなみ遠足の受付を済ませた。多くの ランナーズが受付に来ていた。
• 明日の準備をした後、明日のスタート地点の福山城を下見した。（ホテルから歩いて数分）夕食は居酒屋で地酒を堪能した後、福山ラーメン（醤油味）で締める。
• コンビニで、朝食用の食糧とつまみ、酒を調達した後、Ｆ氏の部屋で２次会！でも２１：００でお開き。結構飲んだ！ 明日大丈夫かな？
  
  ６月７日（土）晴れのち曇りのち晴れ
  
  
• 昨年度は、起床予定時間より大幅に寝過ごすという大きな失敗をしたので、今年は 目覚まし時計を２ヶ持参。ホテルのアラーム、モーニングコールと万全の体制で眠りについた。
• ２：００に目が覚めて、その後はうつらうつらして、３：００に起床。
• 食欲は無かったが、無理矢理、パンとジュースを胃袋に詰め込んだ。
• ４：００にホテルのロビーの受付でエントリー確認後、中間点とゴールで受け取る 荷物を係りに預けた。ホテルには続々とランナーズがやってくる。
• ４：３０にスタート地点の福山城へ向かった。まだ薄暗い。天気は薄曇り。寒くはなかった。 ランナーズが続々と集まってきた。しかし、どこがスタート地点か解らなかった。
• スタート直前になって、スタート地点が提示されると共に、主催者の海宝氏が大会についての 説明を行った。
• 昨年度は、夜中の０時まで歩いてゴールした人もいた由。但し、保険は夜９時までしか効かないので、 夜９時を過ぎてもゴールしてないランナーは、ゼッケンをはずして、係員の指示に従って行動してほしいとの事であった。
• ５：００にスタート。福山城を駆け下り、市街を走って、間もなく国道２号線沿いを走るようになる。 先は長い。ゆっくり走る事にした。
• 第２給水所（１０．３ｋｍ）を過ぎてから、いくつものトンネル（５ヶあった）の中を走るようになる。 トンネルの中はすごい車の騒音と排気ガス。そして薄暗い。走り続けているうちに、夢の中で走っているような気分になった。
• トンネルを抜けた頃から、雲が切れて太陽が顔を出す。少し暑くなってきた。
• 国道２号線を２０ｋｍほど走ってやっと尾道に辿り着く。海が見えて来ると共に、最初の橋の尾道大橋（３８５ｍ） も見えてきた。
• ２０．２ｋｍの給水所を越えると、上り坂。そして橋に上がるために、階段を登ることとなった。 これはきつかった。
• 橋を渡ると向島に入る。向島内を１０ｋｍくらい走ると、因島大橋（１，２７０ｍ）に辿り着く。
• 渡った島が因島。３５ｋｍ地点の給水点（No.7)では、目の前でオレンジを絞ってくれて飲ませて もらえて感激。おいしかった。
• この頃になると、気温もかなり上がってきた。でも、ただひたすら走るのみ。前後のランナーズの数も減ってきた。
• 因島内を突っ切って、次は生口橋（７９０ｍ）へ。橋の自転車・歩行者道を走るのであるが、 橋に辿り着くまでが、長ーいループ道になっておりこれがまた辛かった。下りも同様にループ道であった。
• やっとの事で中間点（４９．９Ｋｍ、No.10　Ｂ＆Ｇ海洋センター)へ到着。５時間４３分経過。ここまでは、まずまずのペース。 ここでは体育館の中で着替えができる。荷物を受け取って、汗で塩が吹き出している手足を拭くと共に、靴下のみ履き替えた。
• おにぎりを二ヶ食べてエネルギーを補給すると共に、２０分位休憩した。外はかんかん照りで暑かった。
• 中間点以降の生口島内は、海沿いのコースを走る。そろそろ疲れが出てくる。
• やっとの事で多田羅大橋のたもとまで辿り着いたが、ここでも階段に遭遇した。足がもう上がらない！ とても走っては上がれない。しかし、橋に辿り着くと、気を取り直して橋の上は走った。
• 橋を渡り終えると大三島。６２．６ｋｍの給水所（No.12)に辿り着く。６０ｋｍを越えると、かなり疲れてきた。
• 大三島の海沿いのコースを走って大三島大橋（２９７ｍ）へ。橋を渡ったところが伯方（はかた）島で６８．３ｋｍの給水所。 係りの人が冷たいタオルを渡してくれた。元気の良い女子高校生達が、大きな声で出迎えてくれた。 伯方島は塩の産地らしい。伯方美人（女子高校生！）に励まされて再びスタート。３ｋｍ先の給水所にソーメンがありますとの 表示あり。
• 伯方島内のもう一つの給水所（７１．４ｋｍ、No.14)では、到着者がある度に、ランナーの氏名と 出身地をアナウンスして出迎えていた。ここではソーメンがうまかった。
• ７０ｋｍを過ぎると、足がかなり重く感じられるようになる。伯方大島大橋（１，１６５ｍ）のループは歩いてしまった。 しかし、再び、橋の上だけは走らなければと思って必死の思いで走った。
• 大島内（７７ｋｍ給水所、No.15〜８２．２ｋｍ給水所、No.16）では、ついに走ったり歩いたりに なってしまった。
• 来島海峡大橋の８７．２ｋｍ給水所、No.17に至るまでの５ｋｍの長かった事。疲れて走る気力も失せてしまった。 前後のランナーズ達も、走ったり歩いたりを繰り返していた。小生はただ黙々と歩くのみであったが、単調な為、睡魔が 襲ってきた。道ばたに横になって眠りたい衝動に駆られた。（実際に眠っているランナーもいた。）この橋に上がるには、ループと階段を利用しなければならなかった。全くいやになって来た。
• 来島海峡大橋は三つの橋から成り、全長約４ｋｍ。ランナーは歩道・自転車道を走るのであるが、最初から最後まで ずっと緩やかな上りとなっていた。その為、走る気力が殺がれてしまった。
• 諦めて、とうとう橋の上も歩く事にした。橋の上からの眺めは良かった。海風も涼しかった。 橋の上で、後からのろのろと走ってくるランナーに何人かに抜かれた。悲しいかな走ろうにも、 足が上がらないのであった。
• 橋の下を大きな船がのろのろと通り過ぎていった。まるで自分の歩いてるペースの様に見えた。
• 何はともあれ、この橋を歩いて渡り切るのに一時間余りかかってしまった。忍耐の一時間！ ほんとにいやになった。最後は景色を楽しんでいる余裕は無くなった。
• 橋を渡りきったところが９１．７ｋｍの給水所、No.18。残り後８．３ｋｍ！でも余力はない！
• 気を取り直して再び走ろうとしたが、足がやはり上がらない。最後の給水所（９６ｋｍ、No.19) まで４５分ほとんど歩き！西日が疲れた体に、非常に暑く感じられた。
• ９６ｋｍ地点で水分を補給した後、残り４ｋｍを、意を決して走る事にした。 幸いに、ずっと歩いていたために、少し余力が残っていたのであろう。だんだんと 走るペースも戻ってきて、何とかゴールまで２ｋｍの地点に辿り着いた。
• そしてついにあと１ｋｍの地点へ！ここから最後の力を、振り絞ってゴールを目指した。
• やっとの事で、今治城のお堀が見えてきた。ラストスパート。
• 最後に２人追い抜いて感激のゴール。タイムは約１３時間５０分。坂出から走友のＨ氏が 応援に来てくれて、ゴールで出迎えてくれた。感激！
• 午後９時までにゴールできればいいと思っていたので予想以上に早くゴール出来た。
• 何はともかく、完走できて大満足！！
• 仲間の２人はとっくにゴール。お互いに完走を喜び合う。
• ゴール地点では模擬店もあり、ビンゴなどの催しも行われていたが、 疲れ果てて、覗く気力もなかった。
• 松山に泊まる仲間３人と別れて、今夜の今治のホテルへ急いだ（もちろんタクシーです。）
• ホテルに着いてシャワーを浴びて、やっと生き返った気分になれた。
• 疲れた足を引きずりながら、今治の夜の街を、酒屋を目指して徘徊した。２０：００を過ぎても 真っ暗な中、ランナーズがまだゴール目指して歩いていた。結局、目当ての酒屋は見つからず！！ 代わりに「一六タルト」の販売店を見つけたので、土産に買った。
• 仕方なく、ホテルのレストランで、夕食を取ると共にビールを一本注文した。 疲れ切った為か、夜は珍しくビール一本で満足してしまった！レストラン内は ウルトラを終えたランナーズが目立った。
• 早めに床についたが、１００ｋｍも走ると膝への影響が大きく、夜中に膝が痛くて何度も 目が覚めた！（バンテリンを塗りたくって眠ったのだが・・・）
  
  レースについて、その他
  
  
• 各給水所では、水分も食糧も豊富で、ボランティアの人達も気持ちよく応対してくれた。
• コースの難易度としては、橋に上がるときの上り下りが多く、サロマよりきついのではないかと感じた。
• コース上３カ所でカメラマンが写真を撮っていた。ゴール時に自分の写った写真の 購入可。（一枚￥５００）
• しまなみ海道の橋は、通行する車の数は少なかった。せっかく立派な橋を作ったのに・・・。
• 今治の夜の街は、店は早くから閉じてしまい、活気が全く感じられなかった。
  
  記録
  
  

  距離	経過時間
  １０ｋｍ	１時間０９分
  ２０ｋｍ	２時間１５分
  ３０ｋｍ	３時間２７分
  ４０ｋｍ	？
  ４９．９ｋｍ	５時間４３分
  ６０ｋｍ	７時間２１分
  ７０ｋｍ	８時間５４分
  ８２．２ｋｍ	１０時間４７分
  ゴール	１３時間４９分３４秒

  
  
  追記
  
  
• 完走証とゴールの写真及び記録表が後送されてきた。
• 小生は、５７８人中の２６８位であった。
• エントリーは８４８名、出走者８０２名、完走者５７８名、完走率７２％とのことである。
• トップのタイムは、何と８時間４４分！
  
  
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