会員の完走文/エッセイ集
第1回南伊豆町75kmみちくさウルトラマラソン報告
・芝崎 栄一
概要
日時: 2014年11月15日(土)
(コース)南伊豆町
完走記
- 11月15日(土)に静岡県下田市の先の南伊豆町を起点に実施されました。
- スタートが6時にて前日東京駅から久しぶりに新幹線こだま、あっという間に熱海へ、売店でさがみ弁当と缶ビール、酎ハイを買い込み伊東線に乗り換え、延々と続く東伊豆の海の景色を眺めながら下田へ。
- 夕刻6時半に送迎バスが迎えに来るまでまだ時間があったので、しばし下田観光をと徒歩10分ほどのペリー上陸の碑へ、日が沈み辺りはとっぷり暗くなっていたが一つ観光でき満足。
- 街中で銭湯(昭和湯)発見、帰りはここで汗流すのもいいな〜と思いながら駅へ戻るとちょうど送迎バスが到着していると声をかけられ、タイミングよく、しかも30分も早く出発。
- 宿は弓ヶ浜と言う海岸の近くの民宿(素泊まりで7千円ちょっと)で素泊まりでも明日会場で朝食の弁当がでるとのことで儲かった気分。
- 宿は別館2階、温泉は本館なのでいったん外へ出て歩かねばならない。温泉なので入湯税を払っているがあまり温泉という感じはしない。
- 部屋へ戻り湯上りのビールと缶酎ハイ、スーパーで買い込んだ蟹の押し寿司で一息。明日は6時スタートで4:30、5:00に会場までの送迎バスがあるというので9時には床に入る。
- 当日4時過ぎに起床、天気は幸い夜空に北斗七星が見えるほどの快晴だが少し肌寒い。
- 会場で受付を済まし弁当をもらい腹ごしらえ。荷物を預け待機している間に日の出の時間を迎え、辺りはようやく明るくなってきた。
- いよいよ6時の号砲でスタート。エントリーは男性331名、女性119名、総勢450名とこじんまりした大会、いったい何人が完走できるのか。順調に歩を進めていく。
- 序盤は戸田・彩湖のような繰り返しのだらだら坂が無いのが良い。弓ヶ浜の海岸線に出ると特設エイドを設け実行委員長が応援していた。
- 気温は明け方肌寒かったものの少し上がってちょうど良いコンディション。しばらく海岸線を走り20km地点の石廊崎の灯台を目指す。
- 岬の突端を廻る時にに小さな神社の神棚があることに気づき、かしわ手打って完走を祈願したら、そこにいた係員に今日参拝したランナーはあなたが初めてですよと言われてしまった。
- ご利益あるか?そこから先は50mほどの起伏が4〜5回続き、一気に200mほど上り45km地点の長者ヶ原へ、小高い丘で先へ行く選手が右手上方に見えるがルート的にはトレラン。
- 丘の上からは北西方向に富士山がくっきり見えた。50km地点通過が12時5分にて6時間ほどかかっている。その後は下りが続き一気に53km地点の波勝崎へ、かつて会社の同僚と西伊豆をドライブした時の目的地で、放し飼いの猿が公園にうようよいたのを思い出す。
- 走る道路の反対側に二匹、エイドの斜面に一匹見かけたが怖くて近づけず目を逸らして通過。ここで猿にひっかかれたら元も子もない。
- そういえば香港トレイルでもたくさんの猿に出くわしたのが蘇った。あの時は比近距離にいたのでもっと怖かった。
- 波勝崎を過ぎると雄大な崖っぷちの海岸線に、三浦半島と異なりこちらの海岸は岩肌がごつごつで変化に富んでいてダイナミック、見ていて飽きない。
- ここから更に200m、100mの山越えがあるが何とか身体のほうは石廊崎での祈願のせいか、October run 300km超えの成果か、なんとか持ちこたえている。
- 最後の20kmはほとんど舗装道路であるが、ここまで来ると緩やかな上りでも疲労が溜まってきているせいかなかなか思うように走らせてくれない。
- 両足のつま先が痛く、親指の爪がいつものように剥がれていそう。手を合わせて神頼みしかないか?
- 最後の給水場でまだ上り坂はあるかと係員に尋ねると、もうないとの返事。あと7kmほどフラットな道を走ればゴール。気持を入れ替え、100mくらい先を行く男女3人に置いて行かれないようにひたすら足を動かし、何とかゴール寸前まで持ちこたえることができた。
- 会場へ入る前に同年輩一人を抜き、まだまだ気力充実のままゴール。ゴール写真を主催者が撮ってくれたが少し経って呼ばれ、写真の撮り直しとかで再度ゴール寸前のポーズをとらされた。やれやれ無事完走、時間10時間45分20秒、順位は男子で112位でした。
- 中盤強風にあおられたもののベストコンディションでした。思ったよりこれはトレランじゃないかと苦笑するほど脚を酷使するルートが多かったが、初めて辿る伊豆半島突端の景色は素晴らしく印象に残った。
- 制限時間は13時間以内だったが幸い懐中電灯を使わず明るいうちにゴールすることができて良かった。
- 心配していた帰りの送迎バスの時間にも十分間に合うので更衣室でゆっくり身支度。バスは予定時刻より早く出発。下田に着いたら昨日見つけた銭湯に浸かろうと思ったがそこまで歩く気力なく、駅の改札へ。
- そこに昨夜同じ宿へ向かう途中知り合った女性に偶然声を掛けられ、もう一人一緒の女性と電車に乗り込んだ。二人とも横浜へ帰るとのことで、長い道中熱海まではボックス席でマラソン談議。
- 私一人買い込んだビール、缶酎ハイで悦楽。お二人とも私より5分ほど早くゴールしたとのこと、また二人ともマラソン経験は5年ほどとのことを聞きびっくり、その女子力には脱帽。
- 熱海からは東海道線で大船までご一緒、旅は道連れでした。この日はz市の実家泊、風呂上りにまた一杯。
- 三浦のウルトラ同様エイドが充実しており、今回も色んなものを食べたり飲んだりで走った楽しい一日でした。
- 尚、送られてきた通知によると出走者数399人、完走者345人(完走率86.4%)非常に厳しいコースでしたが、快晴に恵まれ予想以上の完走率となり、主催者もびっくりしているとのこと。
- 来年は5月30日に三浦半島100km/60kmウルトラの予告あり思案中。
参加賞
Tシャツ
完走証
ゴール
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