会員の完走文/エッセイ集
「第13回 日本横断 川の道フットレース」完走記
・ ろぎさん
概要
日時: 2017年4月30日(日)〜5月5日(金)
ゴールデンウィークに参戦してきました。
スタートは葛西臨海公園、ゴールは新潟県新潟市ホンマ健康ランド
総延長520K(今年はコース変更で513.5K)に及ぶ壮大な旅である。
4/29日都内某所で前日説明会が開催された。
ゼッケンの配布、計測チップの配布、コース説明、競技上の注意点の説明などが行われる。
完走記
- 4月30日
- スタート会場に行くと既にたくさんの変態、もとい川の道の戦士が集合している。
※川の道ではランナーと言わずに戦士と称する。
お見送りの方たちも大勢詰めかけて、さながらお祭りのようだ。
ふーさんもお見送りに駆けつけてくれた。大変に心強いし有難い。
- 戦士の集合写真を撮り、9:00に葛西臨海公園をSAJ舘山代表の笛とともに緩々とスタート。
戦士の中で選ばれしものが先導を務め、5K地点までは先導を抜いてはいけないルールとなっている。
抜いた瞬間に失格となる。(冗談ではあるが)
スタート後は荒川河口から左岸を約5K進み、清砂大橋を渡り右岸へと移動する。
約34K地点の笹目橋で再び左岸へ移動し、約5Kで第1CP彩湖畔エイドステーションだ。
- ※日本横断では25のCPがあり、14:06にやっとひとつ目のCPにたどりついた。
ここにはイーさん、ハーさん、みかんさん、きむらーちさんが応援に駆けつけてくれていた。
最初に彩湖ウルトラでおなじみの、最初の上り坂手前で、イーさん、ハーさんを発見。
イーさんが意味深に「サプライズあるよ」発言をする。
坂を上り切り、下り坂にはいると下りきったところに、みかんさん、きむらーちさんを発見。
応援に来てくれたばかりか、色々な差し入れをしてくれて大変ありがたいことである。
- 応援の四人に見送られ、エイドを後にする。
次は第2CPのさいたま市・新上江橋東側だ。
ここには16:23着、ここもエイドになっているので飲食をする。
- 第2CPを出発し、次の第3CPの桜堤公園入口を目指す。
相変わらず、荒川の土手を走る。川の道なので当たり前といえば当たり前ではあるが。
と、ふと前方に目をやれば、ひろちゃんに似た方が対抗を走っている。
思い切って「ひろちゃん!」と声を掛けたら、ご本人で本当にびっくりした。
ちょっとだれ気味だったので並走してもらい、大変ありがたかった。
- 第3CP 吉見長・桜堤公園入口 エイド 18:56
- 第4CP 鴻巣市・大芦橋南西側 エイド 20:26
- 第5CP 熊谷市・熊谷警察署前交差点 23:06
- 5月1日
- 第6CP 寄居町・波久礼駅前丁字路 2:58 最終エイド あとはレストとコンビニ頼み
- 第7CP 秩父市・上野町交差点 7:38
- 第8CP(第1レスト) 小鹿野町・両神荘体育館 10:44
ここでは、2時間以上の休憩が義務付けられている。
食事も提供され、風呂にも入ることができる。
まず、風呂に入り、食事(まこっちゃんカレーなど)、そして仮眠
※まこっちゃんカレーとは、舘山代表自らの手作りである。
仮眠中に外では豪雨となったようで、雨の音と後から到着した戦士の足音で
満足に仮眠できない。
足音には気を使ってほしかった。
が、雨に降られなかったのはラッキーであった。
- 3時間ほど仮眠し、再び食事(まこっちゃんカレーなど(;^_^A)
出発の準備をし、両神荘を3:50に出発。
道中に不安があったので、ちょうど同じタイミングで出発した方がいたので追走する。
どちらともなく道連れとなり、第2レストの小諸グランドキャッスルを目指すことに。
ラッキーなことにこの方、佐久市在住で、いまから目指すのは、ばりばり地元だ。
そして、第9CP 志賀坂峠トンネル入口 20:06到着。
- 3年前のリタイアポイントで因縁のトンネルだ!(3年前は自分の足でトンネルを通れず)
3年越しのリベンジ達成!ゴールしてないので半分ではあるが(;^_^A
- 5月2日
- 次に目指すは第10CP ぶどう峠 標高は約1500M コース中最大の難所だ。
ここは進んでも進んでも、標高が高くなってくれない。うんざりしてくる。
しかも偽ピークもあり、やっと頂上と思ったら、いったん下って、また登る。
気温もどんどん低くなってくる。
4:02に頂上に着いたと思ったら、気温はマイナス2度、しかも風がビュービュー(´・ω・`)
そそくさと頂上をあとにし、次のCPを目指す。
- 第11CP 小海町・小海大橋交差点
※大橋というからにはさぞかし立派な橋と思っていたら、しょぼ!危うく見落とすところでした。
- 第12CP 佐久市・長土呂東交差点 12:46
- 第13CP(第2レスト) 小諸グランドキャッスルホテル 14:14
ここでは、2時間以上の休憩が義務付けられています。
食事は提供されないので、自分で調達する必要があります。
しかも、ついた時間がタイミングが悪く、風呂が清掃中で15:00から入浴可とのこと。
軽い食事と、ビールなどを頂き待機することに。
15:00から入浴し、仮眠を3時間ばかり取った後、出発準備をし、20:00に出発
- 第14CP 上田市・上田城址入口 23:52
当然のことながら真っ暗、人っ子一人いない。
- 5月3日
- 第15CP 長野市 篠ノ井橋北詰 5:32
- 第16CP 長野市 善光寺 8:12
朝早くから観光客で賑わっていました。
何やってんのと声かけられるか期待していたのですが、皆さん見て見ぬふり(;^_^A
- 第17CP 長野市 浅野交差点 11:45
ここで飯山へ向かう道へ入るのですが、入ってすぐのコンビニでガリガリ君を食って小休止。
これがよかったかどうかはわかりませんが、ちょっと行ったところで、ふーさんに遭遇。
タイミングのよっては出会えなかったかも?
なんでも帰省の途中で3時間探し回ってくれたらしい。奥様も一緒でありがたいことでした。
たこ焼き、ジュースを頂き、激励されてお別れしました。
とふと後で考えると。山形に帰省するのに長野通るの?
- 第18CP 飯山市 飯山駅 11:45
新幹線が止まるので、何とも町の感じにそぐわない、立派な駅でした。
ここから第3レストまでちょっとした峠越えになるのかな?
苦難の道でした。
強烈な睡魔、幻覚、幻聴の連続でした。
壁のシミが人型に見えて襲ってきそうになる、木なども怪物に見える。
溝から水だまりへ落ちていく音が人の声に聞こえる。
どこからともなく人がささやく声が聞こえる。
ふと立ち止まり、ボーとして一歩も進めない。
- 極めつけは、自分が今どこにいて、何をしているのかわからない。
進む方向が分からない。(幻覚に連れ去られそうになる)
など、本当に経験したことないようなことが連続しておきました。
たまたま、他の方が通りかかったおかげで我に返り、前に進むことができました。
- 5月4日
- 第19CP 津南町・旧三箇小学校 1:20
ここでも2時間以上の休憩が義務付けられます。
食事も提供されます(まこっちゃんカレーなど(;^_^A)
残念ながら風呂はないのですがシャワーがあります。
シャワーを浴び、食事をし、仮眠をとります。
ここでは長めの仮眠(といっても4時間ですが)ぐっすり寝ることができました。
たった1時間ですが、ずいぶんと違うようです。
仮眠後、ゆっくりと食事をとり、準備をし、休憩は7時間ぐらいとりました。
8:00過ぎにゴールへ向けて、出発しました。
- 第20CP 小千谷市・魚沼橋南詰 13:41
- 第21CP 小千谷市・三仏生(和田邸) 16:47
ここはCPでありながら、大規模私設エイドです。
食事もでき、仮眠もでき、なんと言ってもアルコールエイドなのです。
毎年、長居をする方がいるようです。
今年もわしの知り合いの高知からきた戦士が、すっかり出来上がったようです。
その方、完走されましたよ。(わしより1時間早く)
わしはカップうどんと、缶ビール一缶で失礼しました。
- 第22CP 長岡市・大手通交差点 20:52
- 5月5日
- 第23CP 三条市 三条大橋南詰 2:39
- 第24CP 新潟市・大野大橋南詰 8:01
500Kを超えました。いよいよ完走が現実的なものになってきました。
- 第25CP 新潟市・日本海岸(川の道岬)
1年前ボランティアで見た日本海を戦士としてみることができました。
ここは、事実上のゴールです。
本当のゴールは3.7K先ですが、あとは凱旋のようなものです。
- GOAL 新潟市・ホンマ健康ランド 10:01 513.5K
- やっと、121時間1分(5日1時間1分)の旅が終わりました。
- 最後に
レース中は毎日天気が良く、日中は20度以上、その影響で夜は冷え込むといった
過酷な環境でした。
熱中症になったのか、閉所(トイレ、シャワー室)に入ると、ものが歪んだり
揺れているような錯覚に陥りました。
本来、そのような状況でレースを続けるのはよくないのでしょうね
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BB
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JJ
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