会員の完走文/エッセイ集
第二回甲州道中鳥の旅レポート・フーさん
概要
日時: 2017年6月23日(金)〜25日(日)
完走記
- 下諏訪の諏訪大社秋宮下社を6月23日22時(他に23時、0時が選択可能)にスタートし、日本橋浜町公園を翌々日22時までにという第二回甲州道中「鳥の旅」216kmに、昨年に続きろぎさんとともに参加、揃って制限時間内にゴール到着しましたので、そのレポートです。
- 甲州街道は、江戸幕府が江戸城陥落時の将軍の避難路として整備したと言われているそうなので、極端に古いということではないようです。勿論、街道ができる前から、人々の生活と道はあったことでしょう。
- ルートは、概ね現在の国道20号線のとおりですが、実際には今も多くの旧道が残っており、今回の鳥の旅は旧道を優先したコース指定がされ、その分起伏に富む、時には熊にも遭遇するかもしれない山道があるという楽ではないルートである一方、往時を偲ばせるような風景を楽しめたり、自動車を気にしなくてよいといった良いことも勿論あります。
- またこのイベントは公開されたものではなく、一愛好家を中心に、賛同した方々が集まって企画されたものなので、一般的な知名度はほぼないでしょう。
- エントリー者は61名で、実際にスタートしたのは52名、完走36名で完走率69.2%と、案外高いものでした。これは、出走者の多くがろぎさんのごとく川の道完走者だったりするという背景があり、受付時に続々と現れる方々はそれぞれ凄みを感じる方で、場違いなことをしてしまったかもと思いました。
- スタート時間が金曜22時と、ほぼ深夜が設定されているのは、「超ウルトラは疲れている状態でどれだけ走れるかが重要。なので仕事を終え、間髪入れず走り出すという経験をし、今後につなげてほしい」というイベント企画者(スパルタスロンを毎年のように完走されてます)の意図だそうです。
とは言え少しでも負担を減らして走りたいと思うわけで、当日は午後に新宿バスタを出発する高速バスを利用、到着後は目星をつけておいたとんかつ屋さんに直行し、1500円のとんかつ定食と中生を。とんかつは普通より高めながら、厚さ5cmはあるもので、腹持ちがとてもよく、その後、これを食べておいて正解と思いました。
- 食後は下諏訪温泉共同浴場の1つ、旦過の湯、料金230円也。地元の常連さんに混じり、長湯はせず、この場で走るウェアに着替え、ナンバーカードもつけ、すれ防止のガーニーグーを塗るのも忘れず。いかにも怪しいので、ろぎさんは地元の方から何事かと聞かれていたようです。
- 他にすることがないので、早すぎるもののコンビニで携行する飲食料を調達し、受付会場予定地に移動し、時間を待ちました。
21時には主催者が到着、21時半から受付と、参加賞ピンクのTシャツ、鈴付き通行手形などをもらい、更に私は年男というので、特別プレゼントもいただきました。
- 22時となってスタート。最初からしばらくはまとまってのランとなり、ルートはついていけば問題なし。こういう癖をつけると、地図読み学習が一切されず、良くはないですね。
- 冒頭触れたように、旧道メインなので、コンビニがあるところを多くは通らないため、補給はしにくかったものの、がっつり晩飯のおかげで空腹とはならずに済みました。
- そのうち夜が明け、暑さに耐えながら75km地点にある第1CP・第1エイドの石和健康ランドに10:13着。ここでは昨年の反省を十分踏まえ、長めに睡眠をとることに決めていましたので、入浴後はビールを2杯。隣の女性4人グループは、倍は飲まれてましたけど。
- ここを15:25に出発し、勝沼を超え、鶴瀬宿からは甲州街道最大の難所である笹子峠の登りに入りました。
- 指定ルートは旧道の山道ですが、イベントの先行者が熊を目撃したとの情報があり、主催者からは車道をとのことで、そのように。第2CP(無人)の笹子峠到着は19:40でした。
- この笹子峠ですが、駒飼宿から峠を下りきった黒野田宿までの12kmの範囲は、一切人家も明かりも無いです。
- 峠を下ったところ、103km地点の第3CP・第2エイドの黒野田に20:30着。ここには食事のメニューが用意され、食事はカレー、3種の具から選べる味噌汁、スープ、浅漬け、スイカ、フルーツポンチ、獺祭入り飴、飲み物としてコーラ、スポドリ、豆乳、麦茶、牛乳、コーヒー牛乳、大人向け発泡酒、子供向けガリガリくんが選べるという豪華さでした。少人数イベントならではですかね。大人向け発泡酒もいただき、21:11に出発。ここまでで約半分です。
- 大月市に入り、草ボウボウの砂利道や、細い人しか通れないような道、更に指定の猿橋も渡るなどして距離を重ね、第4CPの犬目宿に2:53、上野原、小仏峠を越え、第5CP・第3エイドの161km地点の高尾梅の郷に9:12着。
- ここではお勧めとして、にゅうめんの豆乳仕立て、豆腐のぶっかけ飯があり、それも単体では無くて、薬味3種、卵焼き、かまぼこ、豆腐デザートまでセットになっていました。
当然に頂戴し、他の副菜も十分食べ、水も補給して9:44に出発。
- 実のところ、大月あたりから眠気が増し、時間を経るに従い意識が少しづつ朦朧としだし、ろぎさんの足をひっぱるようになりました。アイスをかじったり、氷ボトルを頭、首筋に当てる、ろぎさんのひんやり首巻きを借りる、塩飴をなめるということをやってみましたが、結局最後まで解消せずです。後で聞いたところでは、失礼な言動もしていたようで申し訳なかったです。
- それでも足を進め、走る、早足を組み合わせ、第6CP・第4エイドの207km地点の新宿御苑前に18:35到着。ここで撮られた写真を見ると、目は開いていませんでした。情けない。
残り9kmで制限時間も気になるため、ここを18:48に早々と出発。
- 新宿通、皇居、大手町を経て20:52、ついに216kmのゴール地点に。長かった、辛かったけどそれだけではなかった第二回鳥の旅でした。
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