会員の完走文/エッセイ集




34th サロマ湖100kmウルトラマラソン完走記(2019.6.30)菊池さん


  • 今年もサロマ湖100kmウルトラマラソンに参加、自分にとりライフワークの一環となっている大会です。 金曜日に現在いるバングラデシュからほぼ丸一日掛かって網走に入りました。
  • 朝は雨が上がり、午後から晴れ間が広がって来て、サロマらしいキラキラと青く輝く湖とオホーツク海を堪能する事が出来ました。
  • 朝5時に4000人近くがゆったりとスタート。 スタート直後からペースが掴めず、20kmから40kmまでペースダウン、身体が思うように動かず、頭もボーッとして、全然力の入らない走りに陥っていました。
  • これまで過去意識することのなかった40kmと50km関門から残り10分で通過、55kmの大エイドでくつ下交換など10分弱で出発したものの、60kmの関門が迫っていました。
  • アップダウンの続く55km以降、それまで7〜8分/kmだったのを6分〜5分までペースアップして、60kmを関門8分前に無事通過出来ました。
  • ここでかなり足を使ってしまいペースダウン、次の69km関門通過では2分前でした。 慢性化している左アキレス腱の痛みも増し、スピードが上げられない状態でしたが、74kmの 鶴賀リゾートのお汁粉をさっと食べ、79.3km関門までの約5kmも5分/kmまでペースアップしました。
  • このペースは自分にとってダッシュに近い感覚です。 ワッカ入り口の79.3km関門を残り30秒で駆け込み、何とか間に合いました!
  • 天気も晴れ、絶対にワッカの景色を観たい思っていた気持ちとブルーゼッケンの意地 のようなものが優っていたと思います。 サロマ湖とオホーツク海が広がるワッカに感激しつつ、走り続けていました。 長い長いワッカの直線を9km行って折り返し、91.5km関門まで15分に迫っていました。 力を振り絞って2.5kmを再びダッシュ、関門閉鎖まで残り1分でした。
  • ホッと一息したいところですが、ゴールまで残り8.5km、7.5分/kmペースで刻まないと間に合わないので、足を動かし続けました。 長い長いワッカをようやく抜けると残り2km、残された時間は15分でした。
  • また飛ばせば何とかなると思いましたが、飛ばせる足がもうなくなっていました。 残り1km、仲間の子がこちらに近付いて来て、自分の存在に気付き「腕を大きく振って!顎を引いて!」と叫びながら 、伴走してくれました。 まだ選手を待ってくれている人が沿道を埋めていて声を枯らして声援を送ってくれました。
  • 6、7人の集団がどどっとラストの直線に入り、時計は12時間59分36秒を示していました。 間に合った喜びで自然とガッツポーズが出ました。
  • 後半は終始気を抜けない緊張感と一緒に参加した仲間の存在、ここまで来たら絶対に完走してやるという思いが勝り、身体に鞭を打つ事が出来たんだと思います。
  • 今回で16回目の完走となり、ここまで来たら20回完走を達成出来るよう頑張りたいと思います。


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